格安航空LCCの運航コスト
今回は実際には日本には存在しないが、ボーイング737-800を使ったLCCについて試算してみた。
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LCCと言えどもリース料、整備費、燃料代は同じ
LCCなので成田~福岡を1日5往復10便で計算する。
リース料が月間3,400万円、整備費は月間3,200万円とする。1日当たり飛行機が5往復(成田~福岡)すると、1日10発着、月間約300回となる。
よって1飛行当りのリース料は約11.3万円、整備費は約10.7万円の合計22万円となる。
飛行機の燃費
ボーイング737-800の最大搭載燃料は26,020リットル 最大航続距離は5,665 km。
つまり1リットル当り218m飛べる。逆に言うと1km飛ぶのに必要な燃料は4.6リットルとなる。
成田~福岡 1,000kmの場合4,600リットル消費する。1リットル当たり120円とすると燃料費は約55万円となる。
着陸料
着陸料は飛行機の重量1トン当り2,000円程度、737-800は飛行機の重量が71トンなので着陸料は約14万円となる。
直接運行経費
上記を合計すると、1フライト当りのコストは
- リース料(航空機機材費)11.3万円
- 整備費10.7万円
- 燃料費55万円
- 着陸料14万円
- 合計91万円
人件費など
乗務員や空港スタッフの人件費 業務委託費を試算する。 通常のエアラインは1飛行当たり18万円だったので、LCCは2割安で1飛行当たり15万円と推定する。
飛行機の運行コスト試算の結果
上記を合計すると1便当り(成田~福岡を想定)の運航コストは約106万円となる。この106万円を177座席の1割増の194座席で割ると1座席当りコストは5,500円となる。
座席数194人座席で平均搭乗率85%だと平均乗客数は165人となる。運行コスト約106万円をこの平均乗客数で割ると、106万円÷165人≒6,400円となる。
さらに会社を運営するには本社職員人件費や販売管理費がかかるので、それらを含めると損益分岐点は成田~福岡で8,000円程度と思われる。
通常のエアラインの場合、羽田~福岡で損益分岐点は1万円~1万2000円なので、やはりLCCは価格競争力がある。
LCCのビジネスモデル
LCCと言えども成田~福岡間の直接運航コストは6,400円、間接経費を含めると8,000円と推定される。
LCCは予約率が低い段階では5,000円~6,000円で販売、その後予約率が40~50%になると販売価格を上げ、最終的に予約率が80%近くになると成田~福岡でも1万円近くになる。
LCCについては着陸料の約14万円が減免されていることがあり、コストが試算より安い場合がある。