ホテルでいい部屋に宿泊する方法「アサインの法則」業界用語 魔法の言葉「ハイフロア アサイン」実際の効果は?

どうすれば、ホテルでいい部屋に「アサイン」されるのか?

ホテルで宿泊客に部屋を割り当てることを業界用語で「アサイン(assign)」という。

大規模ホテルの場合、宿泊日の前日に大まかに「プレアサイン」をする。団体客やVIP(特別客)などの部屋をあらかじめ決定しておくためだ。

個人客は宿泊日の当日、チェックインのときにフロント係が決定することが多い。

では、どうすれば「眺望のいい部屋」「高層階」に「アサイン(部屋割り)」されるのか?

 

眺めのいい部屋にアサイン(部屋割り)される客とは?

  • ホテルの上級会員
  • 高単価の予約客(逆にツアー客は単価が低いので優先されない)
  • 「眺望などのリクエスト」があった客
  • なんとなく、クレームが入りそうな客

 

ハイフロア アサインとは?

ホテル業界の専門用語で、ハイフロア(Hi-Floor)は「高層階」、アサイン(assign)は「 割り当てる」という意味で、「高層階の部屋を割り当ててください」ということになる。

「ハイフロアーアサイン(Hi-Floor assign)」という業界用語を知ってるホテル関係者、あるいは、ちょっと難しい人と思われて、「いい部屋」を割り当ててくれる可能性があると言われる。

 

実際の効果は?

ネット予約のとき、日本語で「高層階 希望」と書いた。

  • 確かに「高層階」であったが、角度的に眺望がよくない部屋だった。
  • 同じホテルで、何にも書かないで予約したときは「中層階で広い部屋」だった。

ホテルによると思うが「高層階=いい部屋」ではないこともある。

例えば、リゾートホテルの多くは、海側の「オーシャンビュー」と海の見えない「ガーデンビュー」の2タイプの客室がある。

単に「ハイフロアーアサイン」と書いたなら、「ガーデンビュー」になる可能性もある。

その場合は、「眺望のいい部屋希望」と書いた方がいいかもしれないが、宿泊代金が「オーシャンビュー」と「ガーデンビュー」では大きく違うので、単に要望を書いただけでは希望は通りにくいと思う。

結局、自分の要望を具体的に書く方がいいと思う。例えば、昼間は観光でホテルにいないので眺望よりも広い部屋がいい場合は「広い部屋を希望」と書けばいいのではないか?

また、「ハイフロア アサイン」という使い慣れない業界用語よりも「日本語で高層階、眺望のいい部屋」と具体的に書いた方が意図が伝わりやすいと思う。

個人的な経験から言うと、週末よりも平日の方が希望が通りやすいと思う。平日はホテルの稼働率が低く、客室の選択肢が多いからだと思う。

週末なら2割~3割、平日なら5割~6割くらいで希望が通ると思う。

 

どの予約方法が有利か?

同じタイプの部屋を予約しても、飛行機とセットツアーは、宿泊単価が低く、低層階になることが多い。

一方、ホテル宿泊だけをOTA(旅行サイト)で予約するとトータルの旅行代金はツアーよりも高くなるが、高層階にアサインされることが多い。

 

予約サイトによって部屋が違うか?

ホテルとしても「高級」イメージをつけたいので、「高級予約サイト」を利用した方が、「いい部屋」になることがある。

 

チェックイン時間は?

チェックイン可能時間よりも早くホテルに行くと(アーリーチェックイン)、部屋の掃除ができていない場合があるので部屋の選択肢が少なくなる。

また「いい部屋」の宿泊客は、ホテルの上級会員の場合が多く、レイトチェックアウトすることが多い。そのため、チェックインが早すぎると「いい部屋」が空いていないことが多い。

逆に、遅過ぎても、「いい部屋」が空いていない場合もある。ただ、予約したタイプの部屋が満室で、無料アップグレードしてくれる場合もある。

結局、チェックイン可能時間の1~2時間後に行くと部屋の清掃も終わって、客室の選択肢が多くなると思われる。

 

チェックインは権限のありそうな担当者のところに行くべき

個人客は宿泊日の当日、チェックインのときにフロント係が「客室」を決定することが多い。

したがって、フロントの担当者に「無料アップグレートする権限」がなければ「いい部屋」にはアサインされない。

経験上「年配の男性」のフロント係の方が「権限」があることが多い。

逆にいかにも「新入社員」というフロント係の場合、権限がないように思う。

 

エレベーターに近い部屋がいいのか、遠い部屋がいいのか?

大規模ホテルの場合、エレベータ―から部屋が遠いと不便なので敬遠される。

しかし、エレベーターの近くは、人が混雑して落ち着かない。

これは客の好みによるので「エレベーターから遠いか近い」かは希望が通りやすい。したがって、チェックイン時にフロント担当者に「好み・希望」を伝えるといい。

連泊客は頻繁にエレベータ―に乗るのでエレベーターに近い部屋にアサインされることが多い。

ホテルによってはチェックイン時間の早い順番に、エレベータ―から遠い部屋からアサインするところもある。

逆に、エレベータ―から近い部屋からアサインするところもある。

 

朝食付きプランの方がいい?

以前、宿泊した有名外資系ホテルを「朝食なしプラン」で予約したのだが、チェックインの際に「朝食付きプラン」に変更(1名1日2,000円の追加料金)すれば、部屋をアップグレードしますと提案されたことがある。

ホテルにもよると思うが「朝食付きプラン」の方が高単価の客とみなされ、いい部屋にアサインされる可能性はあると思う。

 

旅行サイトのポイントを利用した場合はどうなるか?

旅行サイトのポイントを利用すると、本来ホテルに入るべき現金と相殺されるので、ホテル側としては、大歓迎ということではないと思う。

しかし、宿泊予約サイトで高額のポイントを獲得している客は、頻繁に旅行するので、ホテル側としても取り込みたい客と言うこともできる。

結局、ホテルの対応は、どっちもありえる。

実際に「10泊利用すれば1泊分無料」となる旅行サイトで10泊し、無料で宿泊したことがあるが、あまり「いい部屋」にはアサインされなかった。

ホテル側は、旅行サイトのポイントを独自に現金に換算して、低価格で予約した客とみなしたのかもしれない。

 

客室の掃除も影響?

閑散期にヴィラに宿泊したことがある。1棟に3室あって、合計10棟(30室)くらいの規模だった。宿泊客は半分以下なのに、宿泊した棟は3室とも宿泊客がいた。

ヴィラは、移動距離が大きいので、翌日の掃除を短時間で済ませるために、フロントに近い棟から順番にアサインしたのだと思う。

ホテルも同じで、掃除の都合から、客の少ないときでも1部屋飛ばしにアサインすることなく、連続してアサインするのだと思う。

閑散期はフロア単位で「使わないフロア」と「利用するフロア」に分けることもあるかもしれない。

宿泊客の属性以外にも「部屋割りする」要素はあるようだ。

 

まとめ

結局、ホテルの会員になるのが、一番確実に「いい部屋」にアサインされる方法だろう。

ホテル会員に入会してホテルの公式サイトから予約した場合、宿泊料金は高くなるが、ホテル会員専用の高層階フロアに宿泊できる特典があるホテルもある。

もし、フロントで無料のホテル会員の入会を勧められたら入会した方がいい。それは、フロント係の成績になるだろうから「いい部屋」にアサインしてくれる可能性があるからだ。

宿泊予約サイト(OTA:Online Travel Agent)から予約しても、ホテル会員と分かるように「会員No.」を記入するといいかもしれない。(システム上、会員No.の記載がなくても会員と分かるホテルもある)

結局、ホテルによってシステムが違うので、一概には言えないが、宿泊客もある程度の「手間」をかけないと「いい部屋」にはアサインされないと思う。

ホテルのフロント係のことも考えて上から目線ではなく、「何かの記念日」であるとか、「前回、宿泊した〇〇〇号室がよかったので、また予約しました」など「丁寧に自分の希望を説明する」ことが大事だと思う。

 

2022年の状況

最近では自動チェックインのホテルも増えてきており、コンピューターが自動的に「部屋割り」することも多くなっている。

「アサインシステム」と呼ばれるもので、フロント業務の省力化に寄与すると同時に、今後、進化すれば、宿泊客の細かな希望に適切に対応してくれるかもしれない。

今のところ、ホテルを選ぶ基準とまでは言えないが、ホテル業界も「システム」が重要になってきているのは間違いない。

 

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