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マツダ 、新型「RX-9」発売か?新型ロータリーエンジン搭載車「RX-VISION」発表

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新型「RX-9」

マツダが新型ロータリーエンジン搭載車「RX-9」を発売するという情報がある。値段は800万円で、日産「GT-R」、ホンダ「NSX」に対抗できる内容になるという。(2016年8月)

この新型「RX-9」は2015年10月29日に東京モーターショーで展示されたコンセプトカー「RX-VISION」がベースになると言われる。

今後の予定

2017年東京モーターショーで市販を前提としたモデルを展示

2019~2020年、「RX-9」市販予定(?)

 

新型ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」

新型ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」は正式には公表されていない。当ブログでは16X型ロータリーエンジン800cc×2ローターの1,600ccとなると予想している。

  • ターボを搭載しない場合 出力250~300ps
  • ターボ過給で400ps

未確認情報ならが16X型ロータリーエンジンは開発エンジンのコードネームで、実際に搭載されるエンジンの名前は16C型ロータリーエンジンになるという。

従来の13B型ロータリーエンジンは排気量1,308ccだったことから、16C型エンジンは排気量1,600ccでB型の次のC型という意味だろう。

 

ダウンサイジングターボ搭載か?

新型ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」は、下方吸気、上方排気に変更されている。これは、ターボチャージャーがエンジンの上部に設置されるので、エンジン排気パイプを最短にしてターボチャージャーに接続するためと思われる。

したがって、排気・吸気ポートの変更はターボ過給を前提にしていると言える。

かつてのような高過給ターボではなく、低圧(ロープレッシャー)ターボを搭載して、燃費改善、出力増加を図るものと思われる。
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13B型ロータリーエンジンの出力

販売終了したマツダ RX-8は、13B型ロータリーエンジンを搭載していた。 排気量は654cc×2ローターで1,308ccだった。

いわゆる自然吸気エンジン(NAエンジン)でRENESIS(レネシス)エンジンと呼ばれた。

車名 エンジン 排気量 ターボ過給 出力
RX-9(予想) 16C 800cc×2=1,600cc 400PS
RX-9(予想) 16C 800cc×2=1,600cc 250PS~300PS
RX-8 13B 654cc×2=1,308cc 250PS
PX-7(FD) 13B 654cc×2=1,308cc 255PS~280PS
PX-7(FC)後期モデル 13B 654cc×2=1,308cc 205PS

 

ロータリーエンジンの燃費

ロータリーエンジンは燃費が悪いと言われる。実際、市街地走行の場合ターボ過給RX-7では3~5km/L、自然吸気型RX-8でも6~8km/Lと言われる。

 

なぜロータリーエンジンは燃費が悪いか?

ロータリーエンジンは吸気排気バルブがなく、内部のおむすび型のローターが回転することで吸気排気を行う。このため吸気排気効率が悪く不完全燃焼を起こしやすい。

13Bロータリーエンジンでは1ローターに2本の点火プラグをつけ燃焼効率を上げ不完全燃焼を防いでいるくらいだ。

特に低回転では内部のおむすび型のローターの回転速度が遅く、吸気排気速度遅くなる。そのため低速トルクも少なく、アクセルを余計に踏み込まないといけないので燃焼がさらに悪化する。

つまり、ロータリーエンジンは低回転時燃費が悪くトルクも少ない。したがって、低速時に電気モーターで走行するハイブリッド機構を搭載することで燃費改善が期待される。

さらに、マツダは近年SKYACTIVテクノロジーでレシプロエンジンの燃費を大幅に改善している。

新型ロータリーエンジンも同様の手法(アイドリングストップなど)で燃費改善することは可能だろう。

 

HCCIエンジン

HCCIエンジンはマツダが開発中の新ガソリンエンジンで、エンジン室手前で、空気と燃料を混合し、エンジン室に送り込み、エンジン室内で圧縮し、自然着火、燃焼させる仕組みだ。

従来型のガソリンエンジンよりも3割燃費が良くなるという。

ローターリーエンジンへの搭載は、ガソリンエンジンのHCCI技術が確立した後になるので、今後2~3年でローターリーエンジンに採用される可能性は低い。

 

シャーシー

シャーシー(車体)はロードスター、あるいは次世代トヨタ「86」と共通化するといわれる。ロードスターよりも次世代「86」の方がシャーシーは大きい。

専用シャーシーの開発費は数十億円から100億円以上と言われる。したがって販売台数が多く見込めないことから、共通シャーシーを採用すると考えられる。

海外販売も視野に入れると、より大型の次世代「86」と共通シャーシーの可能性が高い。

800万円では売れないだろう

「GT-R」や「NSX」に対抗するなら出力を上げるためにロータリーエンジンに高過給ターボを搭載するしかない。

しかし、そうなると燃費が悪化する。70Lの燃料タンクで燃費5km/Lなら350kmしか走行できない。

最近の自動車は燃費が改善され、ガソリンスタンドが少なくなっているので、満タンで350kmという走行距離はかなり不便で実用性がない。

燃費改善のためには、「ハイブリッド化」と「低圧ターボ搭載」が考えられるが、そうなると、出力は250PS~300PSに止まり、「GT-R」や「NSX」には対抗できない。

やはり800万円という値段では売れないだろう。

また、「メルセデスベンツCLA180」が379万円(税込)で販売されており、いくらロータリーエンジン車と言えどもメルセデスの2倍以上の値段で買う人は少ないだろう。

したがって、もし市販されるとしたら、「ハイブリッド+ロータリー車」(低圧ターボ搭載の可能性はある)で値段も300万円~400万円が妥当だと思う。

 

ロータリー係数

ロータリーエンジンは普通のガソリンエンジンと構造が違うので、税金上の排気量区分は実際の排気量にロータリー係数1.5を掛けて計算する。

654cc×2ローター=1,308cc×1.5=1,962ccとなり、税金上の排気量区分は1,500cc~2,000ccになる。

800cc×2ローターの1,600ccなら同様に税金上は2,400ccガソリンエンジン相当とされる。

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