格安航空LCCの運航コスト
今回はボーイング737-800を使ったLCCについて試算してみました。
項目 | 内容 |
---|---|
機材 | Boeing 737-800 |
座席数 | 約180席(LCC仕様) |
航続距離 | 約5,500km(中距離国際線対応) |
燃料消費量(1時間) | 約3,500L |
巡航速度 | 約850km/h |
飛行機の燃費
- 航空燃料(ジェットA1)の価格:約1L=100円前後(2025年時点で変動あり)
- 1kmあたりの燃料使用:約3,500L ×100円=35万円
機材費(購入・リース)
ボーイング737-800の新品のカタログ価格は80億円~100億円、実勢価格は60億円~80億円と言われるが、航空機リースを利用したコスト計算をします。
- 月額リース料=3,200万円
- 年間飛行時間=3,500時間(多運航前提)
- 1時間あたり=約11万円
整備費
S社の決算書を参考に、整備費は機材のリース料よりやや高いと推定される。
- 月間整備費=3,500万円
- 年間飛行時間=3,500時間(多運航前提)
- 1時間あたり=12万円
着陸料
着陸料は飛行機の重量1トン当り2,000円程度、737-800は飛行機の重量が71トンなので着陸料は約14万円となる。
- 1座席あたり:750円(1フライト)
人件費など
乗務員や空港スタッフの人件費・業務委託費を試算する。 通常のエアラインは1飛行当たり18万円だったので、LCCは2割安で1飛行当たり15万円と推定する。
直接運行経費
上記を合計すると、1時間当りのコストは
- 燃料費35万円
- リース料(航空機機材費)11万円
- 整備費12万円
- 着陸料14万円
- 人件費14万円
- 合計86万円
- 1座席当たり:4,800円
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