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キンドル・アンリミテッドで1,080円の雑誌を読んでみたら、セレブ過ぎた

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キンドルで雑誌を読む

Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)月額980円で、書籍、雑誌、漫画のKindle版が読み放題となるサービスで、現在30日間の無料体験ができる。

週刊ポスト、ターザンなどの雑誌もKindle Unlimitedの対象となっており、多くは300円~500円だ。そこに1,080円の雑誌がUnlimitedの対象になっていた。

無料体験中なので、1,080円の雑誌がどんなものか読んでみた。

家庭画報 2016年9月号 1,080円

家庭画報 2016年9月号 [雑誌]


その雑誌とは、「家庭画報」だった。「ハワイで優雅」にといかにもセレブっぽい見出し。ハワイ・マウイ島の豪邸をオーナーが使用しない間に、レンタルするという内容で、「バケーションレンタル」と言うらしい。

よく、ハワイのホテルの1室を買って、使わない間、貸し出す「ホテルコンド」というシステムがあるが、その豪邸版だ。

敷地は8,000平米で6ベットルーム、12人まで宿泊でき、1泊最低価格1万ドル(約100万円)、最小利用期間1週間というものだった。つまり、1週間7万ドル(約700万円)から宿泊できるというセレブ御用達のバケーションレンタルだ。

実際に行くとなると、ハワイまでファーストクラスかビジネスクラスになるだろう。すると航空運賃は一人60万~80万円程度なる。結局、三世代6人なら、航空運賃と宿泊費で1,200万円になる。

しかも、リゾートの宿泊施設はハイシーズンになると宿泊料が2~3倍になるので、今の時期なら1,500万円~2,000万円だろう。

「そうめん」でおもてなし料理

読み進むと、この夏は「そうめん」でおもてなしと出てくる。松茸やウニを使った豪華そうめん、しかも器はバカラだ。

読者からの悩み相談コーナーは「五十肩で肩があがらない」という内容だった。

どういう人が読んでいるのだろうか?

巻頭は、三世代推定1,000万円以上のセレブバカンスで、松茸などの豪華食材を使うものの、庶民的な「そうめん」でおもてなし料理と落差があるように思える。

一見、読者層を絞り切れていない感じがする。

しかし、これは巧妙なマーケティングと思う。

ショーウィンドウ効果だった

流通業界では「ショーウィンドウ効果」という用語がある。この「ショーウィンドウ効果」を利用した販売手法は一般的にみられる。

例えば、ショーウィンドウに30万円のコートをディスプレーして、店内は5~20万円の商品をメインに販売する手法だ。

客はショーウィンドウの30万円のコートを見て、店内は30~50万円の商品が多いだろうと予想する。ところが、店内は5~20万円の商品なので、客は20万円のコートも安く感じる。

家庭画報でも、読者の大半は1,000万円の豪華旅行には行かない。しかし、読者は1,000万円の豪華旅行の記事を読むと、10万円や20万円のバッグ、服を安く感じる。ましてや、普段高いと思っている5,000円の化粧品も安いと思うはずだ。

まとめ

マーケィングの世界では、対象を絞り込むのが常識となっているが、顧客対象が一番買う商品だけ提示していたのでは、購買意欲がなかかな沸かない。

高額品は販売量は少ないが、その高額品をラインアップに加えることで、中心販売価格帯の商品が割安に感じられ、売上が増加するというメリットがある。

Kindle Unlimitedで、一生読まないであろう雑誌や本が読めて、新しい発見があるかもしれない。

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