沖縄モノレール(ゆいレール)がSUICA導入へ
2020年3月10日から沖縄モノレールでSUICA、PASMO、ICOCAなど10種類のICカードが利用可能となる。
沖縄モノレールは2014年にIC乗車券「オキカ (OKICA)」を導入したが、本土のSUICA(スイカ)などの交通系IC乗車券は使用できなかった。
また、「オキカ (OKICA)」も引き続き使用できる。
ゆいレールで使用可能となる交通系ICカード一覧
使用可能ICカード | Suica |
Kitaca | |
PASMO | |
manaca | |
TOICA | |
PiTaPa | |
ICOCA | |
はやかけん | |
nimoca | |
SUGOCA | |
利用可能路線 | 沖縄都市モノレール全線 |
サービス開始時期 | 2020年3月10日 |
ゆいレール延伸計画
出典 内閣府
2019年10月1日に、ゆいレールの延伸区間が開業した。その結果、線路長は現在の12.9kmから17kmと4.1km延伸された。
新設4駅
- 石嶺駅
- 経塚駅
- 浦添前田駅
- てだこ浦西駅
終点となる「てだこ浦西駅」では沖縄道と接続し、「モノレール」⇔「自動車・バス」のパーク&ライト(トランジット)ができるよう計画されている。
また、「てだこ浦西駅」にレンタカー施設を建設する計画もある。
なぜ、沖縄モノレールの「オキカ(OKICA)」は、本土ICカードと互換性がないのか?
本土 の交通系ICカードを導入すると、コストが2~3倍かかると言う。
ICカードオキカのシステム開発につきましては、沖縄県企画部に確認をいたしましたところ、ICカードは県内利用に特化した独自規格で、導入事業費で約27億円、毎年の運営費で約5,000万円を想定しているとのことであります。
一方で、スイカ等と相互利用を行うためには、独自規格と比較して、導入事業費で約2倍、運営費で約4倍のコスト増が見込まれる
引用 那覇市
上記那覇市の資料から計算すると、SUICAと互換させた場合導入費用が27億円⇒54億円、運営費が年間5,000万円⇒2億円ということになる。
しかし、2017年の沖縄振興予算は3,150億円もある。ICカードの導入費用や運営費は十分に出せるはずだ。
ではなぜ、沖縄県は独自仕様ICを導入したのか?
実は、沖縄県は離島住民のために、交通費を割引する行政サービスを行っているが、それをICカード(オキカ)を利用して簡略化する検討をしている。
沖縄県は本土からの観光客の利便性より、沖縄県独自の行政サービス(離島住民交通費割引など)を優先した可能性がある。