修学旅行(高校、中学)はなぜ沖縄なのか?費用は?

 

公益財団法人日本修学旅行協会の調査によると2015年度の高校生の修学旅行先のランキング1位は沖縄だった。

なぜ沖縄が1位なのか?また平均的な費用はいくらか調べてみた。

 

高校生の修学旅行先のランキング(2015年)

 

順位修学旅行先
1位沖縄県
2位東京都
3位京都府
4位大阪府
5位千葉県
6位奈良県
7位北海道
8位長崎県
9位福岡県
10位長野県
沖縄が人気の理由

 

従来、修学旅行での飛行機利用は禁止されていた。しかし1988年に航空機利用が解禁され、1990年代から沖縄への修学旅行が増加してきた。

 

また、2002年美ら海水族館開館、2003年沖縄都市モノレール開通、2004年国内免税店DFS開業などにより、沖縄の観光施設や交通機関が整備され、修学旅行の受け入れ態勢が整ってきた。

 

さらに大型ホテルが多く、修学旅行生の受け入れが可能で平和教育、自然教育施設も充実していることが沖縄人気の理由と考えられる。

 

 

修学旅行の費用

 

修学旅行の費用は高校で平均9万8000円(3泊4日)、中学で平均約6万8000円(2泊3日)となっている。

 

高校生の修学旅行費用の内訳

 

高校修学旅行費用項目金額
航空運賃(往復)40,000円
現地交通費(4日間バス貸切の1人分)8,000円
宿泊費(3泊食事付)30,000円
体験学習20,000円
合計98,000円

旅行代金の9万8000円は一般的なツアー料金と比較して高い感じがする。

 

 

修学旅行用の航空運賃

修学旅行用の航空運賃は学校研修割引運賃(SE 運賃 / School Educational Fare)が適用される。

この修学旅行用運賃(SE運賃)は、季節にもよるが普通運賃の30%~60%割引になっていることが多い。

 

具体的には、2016年の羽田空港~那覇空港のSE運賃は、2016年6月以降で片道21,300円~25,500円となっている。4月と5月の最安値SE運賃は片道16,300円。

 

個人が予約する場合、普通運賃は片道46,000円で1ケ月前の事前予約割引運賃は片道20,000円程度なのでSE運賃は比較的安いと言える。

 

修学旅行の時期
  • 中学校の修学旅行は中学3年生の春に行くことが多い
  • 高校の修学旅行は高校2年生の秋に行くことが多い
  • 7月~8月は修学旅行の実施は少ない

 

教職員が修学旅行の下見に行く

実は、旅行代理店と教員が修学旅行の下見をしている。その費用も最終的に修学旅行代金に上乗せされると言われる。

 

例えば、5人が下見に行って旅行代金合計50万円とすると300人の修学旅行なら一人当たり1,700円程度が上乗せになっている可能性がある。

 

 

パッケージツアーが安い理由
  • 時間帯が悪い便を使う。例えば、格安ツアーは羽田空港を夕方に出発、那覇空港を午前中に出発する便を利用している。しかし、修学旅行は時間帯のいい便を利用するので片道で5,000円、往復で1万円程度高くなる。
  • 格安ツアーには食事がついていない。修学旅行は3泊4日分、合計10回分食事がついている。これで2万円は高くなる。
  • 修学旅行は体験学習代 約2万円が含まれる。
  • 格安ツアーは、添乗員がいない。修学旅行ではこの添乗員の費用一人約2,000円~3,000円程度高くなる。
  • 格安ツアーは、現地の交通費が含まれていない。修学旅行のバス貸切料は一人8,000円(4日分)程度費用がかかる。

 

 

3万円の格安ツアーと言っても、食事代や現地交通費などが含まれていないので現実には3万円で行くことはできない。

 

格安ツアーと言えども食費や現地交通費を合計すれば、6万円くらいになってしまう。修学旅行はこれに、体験学習費用2万円が上乗せされるので、8万円くらいになる。

 

県単位や市単位で修学旅行の下見を行うなどえば工夫すれば修学旅行代金を1~2万円は安くできそうな感じがするが、格安ツアーのように2泊3日で3万円まで値下げすることは困難と思われる。

ただ、修学旅行の1人当たりの代金が、通常のツアー代金よりも2万円高いとすると修学旅行生400人なら合計800万円高いことになる。

旅行代理店にとっては、修学旅行はメリットがある旅行商品であることは間違いない。

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