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修学旅行(高校、中学)はなぜ沖縄なのか?費用は?

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公益財団法人日本修学旅行協会の調査によると2019年度の高校生の修学旅行先のランキング1位は沖縄県で、中学生でも沖縄県は第6位と上位にランクインしている。

なぜ沖縄が1位なのか?また平均的な費用はいくらか調べてみた。

ただし、2021年度の調査では、新型コロナの影響で沖縄の順位は高校生で5位、中学生では10位圏外となった。

2021年度は高校生の修学旅行先のランキング1位は長崎県、5位は沖縄県、6位は広島県と平和教育があたらめて重視されているのかもしれない。

 

2021年度

順位 高校2021年(2019年) 中学2021年(2019年)
1位 長崎県(沖縄県) 京都府(京都府)
2位 大阪府(大阪府) 奈良県(奈良県)
3位 京都府(京都府) 山梨県(東京都)
4位 福岡県(東京都) 長野県(大阪府)
5位 沖縄県(奈良県) 三重県(千葉県)
6位 広島県(千葉県) 北海道(沖縄県)
7位 兵庫県(北海道) 岩手県(広島県)
8位 熊本県(兵庫県) 長崎県(神奈川県)
9位 北海道(長崎県) 静岡県(長崎県)
10位 奈良県(福岡県) 広島県(福岡県)

 

2019年度

順位 高校(2019年) 中学(2019年)
1位 沖縄県 京都府
2位 大阪府 奈良県
3位 京都府 東京都
4位 東京都 大阪府
5位 奈良県 千葉県
6位 千葉県 沖縄県
7位 北海道 広島県
8位 兵庫県 神奈川県
9位 長崎県 長崎県
10位 福岡県 福岡県

 

沖縄が人気の理由

従来、修学旅行での飛行機利用は禁止されていた。

しかし1988年に航空機利用が解禁され、1990年代から沖縄への修学旅行が増加してきた。

また、2002年美ら海水族館開館、2003年沖縄都市モノレール開通、2004年国内免税店DFS開業などにより、沖縄の観光施設や交通機関が整備され、修学旅行の受け入れ態勢が整ってきた。

さらに大型ホテルが多く修学旅行生の受け入れが可能で、平和教育、体験学習、自然教育施設も充実していることが沖縄の人気の理由と考えられる。

 

修学旅行の費用

修学旅行の費用は高校で平均9万8000円(3泊4日)、中学で平均約6万8000円(2泊3日)となっている。

高校生の修学旅行費用の内訳

高校修学旅行費用項目 金額
航空運賃(往復) 40,000円
現地交通費(4日間バス貸切の1人分) 8,000円
宿泊費(3泊食事付) 30,000円
体験学習 20,000円
合計 98,000円

修学旅行の9万8000円は一般的なツアー料金と比較して高い感じがする。

しかし、例えば3万円の格安ツアーには飲食費(約2万円)や現地交通費(8000円)が含まれていない。

飲食費や交通費を含めると結局約6万円くらいになる。

そして、体験学習の2万円を加えると格安ツアーを使ったとしても合計8万円くらいになる。

それでもやはり、修学旅行代金9万8000円は1万8000円くらいは割高と言えるかもしれない。

 

修学旅行用の航空運賃

修学旅行用の航空運賃は学校研修割引運賃(SE 運賃 / School Educational Fare)が適用される。

この修学旅行用運賃(SE運賃)は、季節にもよるが普通運賃の30%~60%割引になっていることが多い。

具体的には、2021年の羽田空港~那覇空港のSE運賃は、6月~12月の平日(除く夏休み期間)で片道23,400円~25,800円となっている。

最安値のSE運賃は4月と5月で片道16,600円。

個人が予約する場合、普通運賃は片道46,710円で1ケ月前の事前予約割引運賃は片道20,000円程度なので学校研修割引運賃(SE運賃)は比較的安いと言える。

 

修学旅行の時期

  • 中学校の修学旅行は中学3年生の春に行くことが多い
  • 高校の修学旅行は高校2年生の秋に行くことが多い
  • 7月~8月は修学旅行の実施は少ない

 

教職員が修学旅行の下見に行く

実は、旅行代理店と教員が修学旅行の下見をしている。その費用も最終的に修学旅行代金に上乗せされると言われる。

例えば、5人が下見に行って旅行代金合計50万円とすると300人の修学旅行なら一人当たり1,700円程度が上乗せになっている可能性がある。

 

パッケージツアーが安い理由

  • 時間帯が悪い便を使う。例えば、格安ツアーは羽田空港を夕方に出発、那覇空港を午前中に出発する便を利用している。しかし、修学旅行は時間帯のいい便を利用するので片道で5,000円、往復で1万円程度高くなる。
  • 格安ツアーには食事がついていない。修学旅行は3泊4日分、合計10回分食事がついている。これで2万円は高くなる。
  • 修学旅行は体験学習代 約2万円が含まれる。
  • 格安ツアーは、添乗員がいない。修学旅行ではこの添乗員の費用一人約2,000円~3,000円程度高くなる。
  • 格安ツアーは、現地の交通費が含まれていない。修学旅行のバス貸切料は一人8,000円(4日分)程度費用がかかる。

3万円の格安ツアーと言っても、食事代や現地交通費などが含まれていないので現実には3万円で行くことはできない。

格安ツアーと言えども食費や現地交通費を合計すれば、6万円くらいになってしまう。修学旅行はこれに、体験学習費用2万円が上乗せされるので、8万円くらいになる。

 

航空機運賃の安い4月5月のオフシーズに修学旅行を行い、県単位や市単位で修学旅行の下見を行うなど工夫すれば修学旅行代金を1~2万円は安くできそうな感じがする。

ただ、最近は現地での少人数行動も取り入れられており、県単位や市単位の画一的な修学旅行は時代に合っていない気がする。

結論として、格安ツアーのように2泊3日で3万円まで値下げすることは困難と思われる。

ただ、修学旅行の1人当たりの代金が、通常のツアー代金よりも2万円高いとすると修学旅行生400人なら合計800万円高いことになる。

旅行代理店にとっては、修学旅行はメリットがある旅行商品であることは間違いない。

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