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ジェットスター・ジャパン 75億円の赤字 2015年6月決算

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国内LCC ジェットスター・ジャパンは、2015年6月期の決算を発表した。

それによると売上419億円、最終損益が75億円の赤字で4年連続赤字となった。前期2014年6月決算では売上290億円、最終赤字111億円だったので、売上は129億円(+44%)増加、赤字幅も36億円縮小した。

 

赤字改善の理由

関空の拠点化により、夜間駐機ができるようになったことで機材繰りが効率的になった。また、国際線に参入し売上も増加した。

 

赤字運賃

2015年6月決算では、売上419億円で75億円の赤字で売上に対して17%の赤字幅。つまり損益分岐点より17%安い運賃で販売しているということになる。

 

20%値上げするか、20%経費削減するか?

2015年決算では売上に対して17%の赤字だったので、運賃を約20%値上げして販売できれば黒字転換も見えてくるが、競争も激しいので、20%もの値上げは難しい。

実際には経費を10~20%削減、搭乗率を5~10%あげるしかない。

コスト削減は関空T3を拠点化できれば、深夜も運行できるので改善の可能性がある。

また、LCCの損益分岐点は搭乗率80%と言われているので、年間通じて平均搭乗率が80%を超えてくれば黒字転換も見えてくる。

 

成田空港拠点の問題点、関空のメリット

成田空港の運行時間は午前6時~午後11時なので、24時間運行できる関空と比較して1飛行機の1日当たり運航回数がすくない。

例えば、成田発着なら1日4往復のところ、関空発着なら5往復できる。また、関空発着なら昼間は国内線で5往復して、深夜に台湾、香港に1往復できる。

つまり成田発着のため効率的な機材運用ができず、それが赤字につながっていると考えられる。実際、関空を拠点とするピーチアビエーションは黒字転換している。

 

2015年度中、関空T3(ターミナル3)駐機スポット運用開始予定

現在、関空にはLCC用ターミナルT2がある。T2は年間利用者400万人、駐機スポットは小型機9機に対応している。ピーチアビエーションだけが使用してる。

そのT2に隣接してT3を建設中で、全体の運用は2017年からだが、2015年度中に駐機場スポットのみ運用開始される予定。

T3は駐機スポット6で(小型機なら11機、中大型機なら6機)、年間利用者400万人に対応している。

 

ジェットスターも関空拠点の強化か?

2015年度中に、関空T3の駐機スポットが6機分(小型機なら11機対応)増設されることからジェットスターも関空の拠点化を進める可能性がある。

今までは深夜に成田で駐機するしかなかったが、関空に深夜に到着、あるいは関空発着の深夜国際便を運行できるので、機材効率が改善される。

 

2016年決算で黒字化できるか?

関空T3の駐機スポットの運用は2015年度中で2016年決算にフルでは寄与できない。しかし、成田発着の国際線も好調なので、ある程度赤字幅の縮小はできると思われる。

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