日本の夏、お盆の時期は多くの人が帰省や旅行で飛行機を利用します。このため、空港や航空機の利用が集中し、事故やトラブルが起こりやすい時期でもあります。今回は、なぜ夏のお盆に飛行機事故やトラブルが多発するのか、その理由と注意点をわかりやすく解説します。
2017年8月12日、羽田空港発ー伊丹空港行の全日空(ANA)37便が、離陸して15分後に与圧系統のトラブルのため、羽田空港に緊急着陸した。
日航ジャンボ機墜落事故
日航ジャンボ機墜落事故は1985年8月12日に発生した。今回のANA37便と同じく、午後6時、羽田空港発伊丹空港行だった。
夏は気温が高い
8月の最高気温は35℃になることもあり、アスファルトやコンクリート舗装された空港では40℃以上になっている。
しかし、飛行機が飛行する上空10,000mの気温は-50℃で、気温差は90℃にもなる。飛行機は金属でできているので温度差により膨張・収縮をする。
これが、飛行機の不具合の原因になる可能性がある。
さらに、気温が高いと空気密度が低くなり、離陸滑走距離が長くなる。これも、飛行機のエンジンに負荷がかかる。
乗客が多い
夏休みは乗客が多い。飛行機は満席になると、離陸重量が重くなり、エンジンに負荷がかかる。
また、普段より乗客が多いので、飛行機(機材)が足りなくなり、普段はあまり使用しない古い飛行機(機材)を使用することがある。
就航から20年くらいの古い機材は整備されていても、不具合が多く発生する可能性がある。
夏のお盆は利用者が集中し、気象条件や人員負担の影響も重なるため、飛行機事故やトラブルが多発しやすい時期です。旅行者は早めの予約や天候情報のチェック、余裕を持ったスケジュールを心がけることが大切です。また、航空会社や空港も安全対策を強化し、混雑緩和に努めています。
安全で快適な夏休みを過ごすために、飛行機利用時の注意点を理解しておきましょう。