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なぜANAは楽天と提携カードを出したのか?

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ANAは楽天とクレジットカードで提携

ANAは楽天とクレジットカードで提携し、「楽天ANAマイレージクラブカード」を発行した。両社の経営戦略を考えてみた。

楽天会員は1億人

会社 会員数 クレジットカード加入者
楽天 1億600万人 1,200万人
ANA 2,900万人 278万人(2014年3月)

ちなみに、ANA上級会員向け雑誌の発行部数は26万部。

ANAにとっては、楽天の1億人の会員を取り込む戦略と考えられる。ANAの航空運賃収入の6割はマイレージクラブ会員の搭乗分となっている。

したがって航空運賃収入を増加させるためには、マイレージ会員数を増加させることが重要になってくる。現在のANAマイレージ会員はビジネスマン中心に2,900万人になっており、これ以上増加させるには、今までアプローチできなかった主婦層を開拓する必要があった。

楽天のメイン購買層は、女性(主婦層)で、日常の食料品や日用品を楽天市場で購入している。

今回のカードデザインにピンク色のカードフェイスを採用したのも、主婦層を意識したためだろう。

楽天のメリットは?

楽天の会員数は1億人を突破しているので、数の上ではANA会員を取り込むメリットはあまりないように思える。

しかし、楽天の購買層は主婦が中心で、ANAの会員はビジネスマンが多いため、今まで取り込めていなかったビジネスマンを取り込む狙いがあったと思われる。

またANA提携により楽天のブランド力を強化するためと思われる。

今後の予想

今回の提携カードの発行計画枚数は数百万枚と言われる。予定通りいけば、ANAマイレージ会員は3,000万人を突破する可能性が高い。

「楽天ANAマイレージクラブカード」はメリットあるのか?

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