2018年4月2日から約10日間、沖縄旅行したので、沖縄の様子を書いて行きます。
まず、沖縄のホテル、レストラン、商業施設では、「はしか」感染の注意喚起などは全くされていません。
沖縄では、第三次感染(職場内感染)も発生し、学級閉鎖する学校もあります。
2018年5月95現在、はしか(麻疹)は終息しておらず、潜伏期間(10日~12日)を考慮すると、2018年5月下旬までに終息する可能性は低い。
沖縄テレビの夕方のローカルニュースや沖縄地方紙で「沖縄はしか感染拡大」と報道されているが、沖縄人たちはあまり気にしていない様子で、マスクをする人もほとんどいません。
ただ、レンタカー会社の窓口スタッフの3分の1くらいはマスクをしていました。もっとも、「はしか」は空気感染するので、市販のマスクでは感染防止できないとのこと。
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はしか(麻疹)ウィルスは空気中で約2時間で死滅する。また、アルコール消毒が有効とされる。
インフルエンザは「飛沫感染」で感染者から約2~3mの範囲で感染し、1人の患者は約1人~2人に感染する。
はしか(麻疹)ウィルスは「空気感染」で、インフルエンザよりも感染範囲が広く、同じレストランにいただけで感染する可能性がある。はしか(麻疹)ウィルスは1人の患者から12人~14人に感染するとされる。
感染人数の推移
- 2018年5月9日現在、94人が感染
- 2018年5月3日現在、90人が感染
- 2018年5月2日現在、88人が感染
- 2018年5月1日現在、85人は感染
- 2018年4月30日現在、82人が感染(米軍基地内で感染確認、しかし人数に含まれない)
- 2018年4月27日現在、76人が感染
- 2018年4月26日現在、74人が感染
- 2018年4月25日現在、71人が感染
- 2018年4月21日現在、70人が感染(1人はワクチン由来と判明)
- 2018年4月20日現在、67人が感染
- 2018年4月19日発表、65人が感染
- 2018年4月18日発表、63人が感染
- 2018年4月17日 沖縄県北部の名護市内の中学校で1年生男子が「はしか(麻疹)に感染したため学級閉鎖を決定
- 2018年4月17日発表、56人が感染
- 2018年4月16日発表、52人が感染
- 2018年4月14日発表、46人が感染
- 2018年4月13日発表、43人が感染
- 2018年4月11日発表、38人が感染
- 2018年4月10日発表、35人が感染
- 2018年4月9日発表、34人が感染
- 2018年4月8日発表、33人が感染
- 2018年4月7日発表、31人が感染
- 2018年4月6日発表、26人が感染
- 2018年4月5日発表、21人が感染
- 2018年4月4日発表、18人が感染
- 2018年4月2日発表、11人が感染
- 2018年4月1日発表、8人が感染
- 2018年3月30日発表、3人が感染
- 2018年3月21日発表、1人が感染
台湾人男性の感染ルート
2018年3月17日から3日間、台湾人男性が沖縄を旅行し、感染が拡大した。
「はしか」の潜伏期間は10日間~12日間とされる。
日時 | 行動履歴 | 感染者 |
2018年3月上旬 | 東南アジアを旅行 | |
3月14日 | 台湾で発熱 | |
3月17日 | ・台北からタイガーエア台湾230便で那覇空港に到着
・モノレールで国際通り、新都心(おもろまち)を観光 ・那覇市内のホテルに宿泊 |
那覇 新都心(おもろまち)の大型商業施設を訪問した7人が感染 |
3月18日 | ・モノレールで国際通りのレンタカー会社へ移動
・レンタカーで糸満市西崎、北谷町美浜を観光 ・うるま市のホテルに宿泊 |
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3月19日 | ・レンタカーで古字利島、名護市、うるま市を訪問
・発疹が出て夜に病院に入院 |
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3月20日 | ・感染確認 |
名古屋で感染発覚
家族で沖縄を旅行して男性が、麻疹に感染した。
感染したのは10代の男性で2018年3月28日~4月2日に沖縄を旅行した後、埼玉の高校に4日間通学したが、体調不良により実家のある名古屋に新幹線で4月7日帰省した。そして、名古屋の医療機関で「はしか(麻疹)」と診断された。
台湾人感染者から直接感染したのではなく、台湾人から感染した人から感染した「三次感染」の可能性が高い。
年代別感染状況
- 40歳以上 自然感染して免疫を持っている可能性が高く感染リスクは少ない
- 20代~40代 「はしか」ワクチンを1回しか接種していない可能性が高く、感染リスクが高い。ワンクチンをもう1回接種すべき。
- 10代 「はしか」ワクチンを2回接種している可能性が高く感染リスクは少ない。
- 0歳~10歳 1歳で「はしか」ワクチンを1回接種し、小学校入学前に1回の合計2回接種している場合は感染リスクが低い。また、定期接種では1歳未満の幼児にはワクチン接種をしていない。
はしか(麻疹)ワクチンの効果
はしか(麻疹)ワクチンは接種後、2週間で抗体ができるので、旅行の2週間前に接種すべき。
また、1回目のワクチン接種後1週間は軽い発熱や発疹が出ることがあるので、その意味でも旅行の2週間前のワクチン接種が望ましい。
沖縄県HPより
定期接種では、基本的に1歳未満のお子様へはMRワクチンは接種しておりません。沖縄県内では、現在、期間限定で住民に対して生後6ヵ月から12ヵ月未満の乳児へ予防接種を実施していますが、麻疹流行を受けての緊急避難的な対応です。
旅行でお越しになる小さいお子様にも沖縄県の素晴らしさを体験していただきたいのですが、現在の麻疹の流行が終息した後、来ていただくことが安心です。
どうしても沖縄に行く必要がある場合はかかりつけ医、または専門医にご相談ください。
http://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/chiikihoken/kekkaku/press/documents/kankoqa180414_2.pdf
コメント
ワクチン接種を2回していない人、特に乳幼児は、沖縄旅行を控えた方がよさそうだ。また妊婦の方もMRワクチンを接種できないので、同様に沖縄旅行は慎重に検討すべきだろう。
沖縄県は、はしか(麻疹)ワクチンの接種率が低いので感染者が増加する可能性もある。