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沖縄県議会選挙はどうなる?2016年6月5日

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2016年6月5日は沖縄県議会議員選挙の投票日だ。辺野古移設反対の翁長知事派と沖縄自民党などの反知事派の争いが注目される。

まず、参考のため2014年の沖縄県知事選と2016年の宜野湾市長選を分析してみる。

2014年沖縄県知事選挙の得票数

立候補者 得票数 有権者を100%した得票率
翁長氏 約36万票 約33%
仲井眞氏 約26万票 約24%
下地氏 約7万票 約6%

下地氏と仲井眞氏は保守系候補で、一本化できれば、33万票を獲得でき3万票差になっていたと考えられる。

沖縄県の有権者は約110万人だが、翁長氏がよくいう「オール沖縄」「県民の総意」という割には、翁長氏の得票率は有権者の約33%しかない。

勝敗を分けたのは公明票

2013年参議院選挙 沖縄選挙区比例得票

党派 得票数 得票率
自民 約14万票 約26%
日本維新 約7万票 約13%
社民 約11万票 約20%
公明 約9万票 約17%
共産党 約5万票 約9%
民主 約4万票 約7%

公明党が沖縄で約9万票の組織票でもっているのが分かる。2014年の沖縄県知事選では公明党は自主投票にした。その結果公明票の多くは翁長氏に流れたとされる。

例えば公明党9万票のうち、翁長氏へ7万票、仲井眞氏へ2万票に流れたとする。

立候補者 得票数 公明票(推定) 差引
翁長氏 36万票 7万票 29万票
仲井眞氏 26万票 2万票 24万票
下地氏 7万票 0 7万票

公明の9万票が仲井眞氏に流れれば、仲井眞氏は33万票、翁長氏が29万票で仲井眞氏が当選していた可能性が高い。

2016年 宜野湾市長選

宜野湾市は普天間基地を抱え、市長選ながら翁長知事派と反翁長知事派の厳しい対決となった。このときは、公明が反翁長知事派を推薦した。

候補者 得票数
佐喜眞氏 27,668票 自民、公明推薦
志村氏 21,811票 共産、社民支援

沖縄県の公明票は有権者の約8%、宜野湾市の有権者は72,526人なので公明票は約5,800票と推定される。保守系の佐喜眞氏と革新の志村氏の得票差は5,857票で、公明票の約5,800票が選挙を決定したと言える。

沖縄県の選挙の予想

沖縄は左翼が強いと思っていたが、党派別では自民党の支持者が一番多い。参議院選挙比例区の結果から見ると、自民+維新=21万票、社民+共産+民主=20万票と保革が拮抗している。公明は9万票でキャスティングボードを握っている。

しかし沖縄県議員選挙は国政選挙と違い、より地域密着の政党が支持を集めている。その地域密着の政党は革新系のため沖縄県議会の勢力は、48議席の内22議席は革新となっており、今回の選挙で過半数の25議席を目指すと思われる。沖縄県議会の自民党の議席数は13議席で、どれだげ伸ばすかが焦点になってくる。公明は5議席だが、組織票なので、あまり変動はないと思われる。

沖縄人の本音

一般の沖縄人は基地の全面撤退は考えていないが、日本政府のいいなりになりたくないと思っている有権者は多い。しかし、それが投票には結びついているわけではない。実際、前回2012年の県議会選挙の投票率は52%だ。

一方で、ネットの普及で一般の沖縄人も沖縄の反基地運動について、背景に本土の活動家や中国の影響があると気づき始めている。左翼政党が基地で働く民間人を軍属、元海兵隊員と言うことに違和感を感じ始めている。場合によっては、左翼政党(県政与党)の議席数が伸びない可能性もある。

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