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日産「e-POWER」は自動車の未来か?

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日産ノート「e-POWER」月間販売台数トップ

日産ノート「e-POWER」が2016年11月に車種別月間販売台数のトップとなった。日産の車種がトップになるのは1986年以来30年ぶりの快挙だ。

2016年11月のノート「e-POWER」の販売台数は15,784台となっている。

なぜ、「e-POWR」売れたのか?

e-POWERはガソリンエンジンで発電し、その発電した電力でモーターを回転させて駆動する。

ガソリンエンジンは発電専用となる。実は、潜水艦のディーゼルエンジンも発電専用でバッテリーに蓄電し、電気でプロペラを回転させる仕組みになっている。

発電専用ガソリンエンジン

ガソリンエンジンで駆動すればいいはずだが、なぜ、一回電気に変えてモーターで駆動にするのか?

それは、ガソリンエンジンは回転数によって燃費が悪化するからだ。ガソリンエンジンの熱効率は30%~38%だが、実際は回転数が高いと燃費が悪化する。

したがって、燃費改善するには、ガソリンエンジンの一番燃費効率のいい回転数で運転することだ。しかし、それでは加速時などパワー不足になってしまう。

そこで、ガソリンエンジンの一番効率のいい回転数で発電し、バッテリーに蓄電し、電気モーターにより駆動する仕組みとなった。

この仕組みのメリットは加速時にガソリンエンジンの回転数が上がらないことだ。したがって加速時にも燃費が悪化しない。

HV(ハイブリッド車)との違い

HV車は、ガソリンエンジンと電気モーターの両方で駆動する。一般には発進時に電気モーターで駆動し、速度が上がると、ガソリンエンジンが始動し加速する。

電気モーターとガソリンエンジンの両方で駆動するため、その組み合わせが複雑で、車種によっては、電気モーター駆動からガソリン駆動に切り替わる瞬間、タイムタグがあったりする。

e-POWERは電気自動車か?

e-POWERは100%、電気モーターで駆動するので、電気自動車ににている。ハイブリッド車と違ってガソリンエンジン駆動に切り替わることはなく、スムーズに加速する。

電気自動車は、充電に数時間かかるし、フル充電での走行距離は200km程度と短い。その点、e-POWERは充電の必要もない。41Lのガソリンタンクを満タンにすれば燃費約22km/Lで計算して、902kmを走行できることになる。

e-POWERの仕様

e-POWER アクア(トヨタ)
ガソリンエンジン 1.2L 1.5L
出力 109ps 74ps
燃費 37.2km/L 37.0km/L

e-POWERの燃費についてはエアコン非搭載車の数字で、実用燃費は約22km/Lと言われる。

これは、トヨタのアクア(ハイブリッド車)よりも悪い。その理由は、回生ブレーキによる運動エネルギーの回収という点でトヨタのハイブリッド車の方が効率がいいためと思われる。

まとめ

日産ノートe-POWERは、ガソリンエンジンで発電し、電気モーターで駆動するという仕組みの新しい電気自動車(EV)と言える。

電気自動車のような切れ目のないスムーズな加速感が最大の魅力となっている。その一方で燃費についてはトヨタのハイブリッド車の方がいい。

ガソリンエンジンの回転力を一回、電気という形でバッテリーに蓄電し、再び電気モーターで駆動する。このエネルギー変換ロスが今後の課題になってくる。

2016年車種別年間販売台数の1位はトヨタ・プリウスで約25万台、日産ノートe-POWERの年間販売台数は9位で約10万台となっている。

日産ノートe-POWERが月間1万5000台売れれば年間18万台となる。これは2016年のデータでは2位のホンダN-BOX約19万台、3位のトヨタ・アクア約17万台に匹敵する。

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