2015年4月成田空港LCCターミナル開業
成田空港第三ターミナル(LCCターミナル)は開業5ケ月となる8月末で245万人を達成した。一ヶ月平均で約50万人、年間で600万人ペースだ。当初計画では初年度550万人を見込んでいた。
成田空港LCCターミナルで発着するエアライン
ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、春秋航空日本、ジェットスター(オーストラリア)、チェジュ航空(韓国)の5社が利用。ピーチ・アビエーションは発着しない。
成田空港LCCターミナルの利用料
国際線 旅客サービス施設利用料1,020円+保安料520円=1,540円(第一、第二ターミナル、2,610円)
国内線出発380円、国内線到着380円(第一、第二ターミナル、440円)
関空T2は年間400万人
2012年に先に開業した日本初の本格的LCCターミナル関空T2はピーチ・アビエーションのみが利用し、年間400万人。成田LCCターミナルが600万人を達成すると初年度から関空T2を上回る。
成田空港LCCは伸びるのか?
成田空港の年間発着枠は30万回で、2014年の実績は22万8000回と7万2000回の余裕がある。2015年度は月間2万回ペースで年間24万回程度と予想される。したがってあと6万回の発着枠があるのでLCCの伸びる余地は十分にある。
課題
成田空港は内陸空港なので発着時間は午前6時~午後11時に制限されている。LCCは深夜も運航することでコスト削減しているので成田空港は不利である。
例えば午前6時~午後11時であれば4往復しかできないが、24時間運用なら深夜に1往復でき合計1日5往復となる。その分1便当たりの機材費(リース料)が割安になる。
しかし、近距離国際線LCCは需要が大きく、今後も増加することが予想される。