中国商用飛機(COMAC)によれば、中国初の168席から190席クラスの単通路旅客機であるC919のAC101号機が、去る11月10日には上海浦東空港から西安まで飛行したことを明らかにした。COMACによれば、これはC919にとって初めての都市間飛行になったという。(提供:COMAC) pic.twitter.com/OLfq43cqwa
— 航空新聞社WING (@wingnews) 2017年11月17日
C919型旅客機
2017年11月10日、中国商用飛機(COMAC)が開発中の、中国初の168席から190席クラスの単通路旅客機であるC919のAC101号機が、上海浦東空港から西安まで都市間飛行した。
2017年5月5日、中国国産小型旅客機「C919」(168座席)が上海浦東国際空港での初飛行に成功した。
C919は中国国有企業「中国商用飛機」(COMAC)が2008年から開発していた。
ボーイング737、エアバスA320と競合することになる。
FAAの型式認証を取得しない方針
アメリカ連邦航空局(FAA)の型式認証を取得しないため、中国国内のみの運航となる。しかし、すでに中国東方航空など中国国内エアラインから570機を受注している。
エンジンはフランスとアメリカの合弁会社「CFMインターナショナル」製を採用している。このエンジンはエアバスA320neo、ボーイング737MAXでも採用されている。
C919標準型 | C9192クラス型 | C919LCC型 | |
座席数 | 168席 | 156席 | 174席 |
全長 | 38.9m | 38.9m | 38.9m |
全幅 | 35.8m | 35.8m | 35.8m |
全高 | 11.95m | 11.95m | 11.95m |
航続距離 | 5,555km | 4,075km | |
巡航速度 | 834km/h | 834km/h | 834km/h |
初就航は2018年か?
今回の初飛行の成功により、早ければ2018年にも中国国内で就航する予定となった。
「C919」の意味はCはChina、最初の数字「9」は永遠、詞も桁の数字「19」は190座席級を意味する。
また、エンジンも当初は外国製エンジンを採用するが、今後、中国国産ジェットエンジンを採用する方針である。
損益分岐点
C919の損益分岐点は300機~400機と言われ、すでに中国国内だけで570機の受注があるので、ビジネス的には成功する可能性が高い。