イオンをよく利用する方にとって、「イオンの株主優待」と「イオンカードのポイント還元」を上手に組み合わせれば、日常の買い物がとてもお得になります。
本記事では、イオン株式保有によるオーナーズカードの特典と、イオンカードのクレジット還元制度を徹底比較し、最も効率の良い活用術を紹介します。
イオン株式は2025年9月1日に1株→3株への株式分割が予定されており、初心者でも参入しやすくなります。
株式分割は2004年以来、21年ぶりで、現在54万円という最低投資金額が18万円まで下がります。
ただし、現在の100株(54万円)のキャッシュバック率は3%ですが、分割後の100株(18万円)のキャッシュバック率は1%です。
当ブログの結論はこうです。
株を100株(約18万円)買ったときのキャッシュバック率は 1% しかありません。これは、多くのクレジットカードの 1%~2%の還元率 と同じか、むしろ低い水準です。
つまり、株を買うよりも、クレジットカードの還元率を上げてポイントを貯めたほうが、リスクがなく効率的だと考えます。
イオンの株主になると、100株以上の保有者に「オーナーズカード」が発行されます。これは株主限定の特典カードで、イオングループ各店舗で買い物するたびにキャッシュバックが受けられる仕組みです。
項目 | 分割前(2025年8月末基準) | 分割後(2026年2月末基準) |
---|---|---|
権利確定日 | 2月末・8月末 | 2月末・8月末 |
単元株数 | 100株(54万円) | 100株(18万円) |
オーナーズカード優待還元率 | 100~499株 :3% 500~999株 :4% 1000~2999株:5% 3000株以上 :7% |
100~199株 :1% 200~299株 :2% 300~1499株 :3% 1500~2999株:4% 3000~8999株:5% 9000株以上 :7% |
長期保有優待 | 3年以上継続保有株主へイオンギフトカード贈呈 1000~1999株:2,000円分 2000~2999株:4,000円分 3000~4999株:6,000円分 5000株以上 :10,000円分 |
3年以上継続保有株主へイオンギフトカード贈呈 1500~2999株:1,000円分 3000~5999株:2,000円分 6000~8999株:4,000円分 9000~9999株:6,000円分 15000株以上 :10,000円分 |
具体的には、半年ごとに買い物金額に応じたキャッシュバックが指定口座へ振り込まれます。半年間の上限は100万円分の買物まで対象となり、生活費がそのままリターンにつながるお得な制度です。
さらに、イオンカードやWAON払い、AEON Payなど、グループの支払い手段との併用も可能で、非常に柔軟な運用ができます。
保有株式数 | 投資金額(概算・万円) | 株主優待内容(キャッシュバック率) |
---|---|---|
100~199株 | 約18~36万円 | 株主優待カード(1%キャッシュバック) |
200~299株 | 約36~54万円 | 株主優待カード(2%キャッシュバック) |
300~1499株 | 約54~270万円 | 株主優待カード(3%キャッシュバック) |
1500~2999株 | 約270~540万円 | 株主優待カード(4%キャッシュバック) |
3000~8999株 | 約540~1620万円 | 株主優待カード(5%キャッシュバック) |
9000株以上 | 約1620万円以上 | 株主優待カード(7%キャッシュバック) |
現実的には、保有株数は分割後で100株(18万円)~300株(54万円)になると思います。
しかし、分割後100株のキャッシュバック率1%は、イオンカード(クレジットカードやWAON)でイオングループ内で買物した場合の還元率1%と同じになります。
例えば、イオンで年間50万円の買い物をすると、年間5,000円がキャッシュバックされます。(実際は半年ごとに2,500円)
この例の場合、分割後の100株の投資額は約18万円なので、36年間で投資額を回収できる計算になります。
したがって、個人的には、分割後100株を購入するよりも、クレジットカードの還元率を高めた方がいいと思います。
イオンカード(WAON一体型・セレクトなど)は、イオングループをよく利用する方にとって還元率が高く、特典も豊富です。
基本還元
- 一般店舗:200円ごとに1ポイント(0.5%)
- イオングループ内:ポイント2倍(1.0%)
- イオングループ内:毎月10日の「ありが10デー」には、還元率が基本(0.5 %)の5倍の2.5%
- イオンカードセレクトの場合(一般店舗の買物):WAONチャージ0.5%+WAON支払い0.5%=実質1.0%
- イオンカードセレクトの場合(イオングループ内の買物):WAONチャージ0.5%+WAON支払い1%=実質1.5%
イオンカードセレクトは、オートチャージに対しても200円で1WAONポイントが貯まるので、イオングループ内の200円の買物の2WAONポイントと合わせ3WAONポイントを付与され、還元率は1.5%になる。
エポスゴールドカードの還元率は0.5%だが、年間100万円を利用すると10,000ポイントを付与され。還元率は1.5%になる。
また、選べるポイントアップショップ(3ショップまで)に「イオン」を選択すると加算ポイントがもらえる
具体的には、200円利用で通常ポイント1ポイントに加え、ボーナスポイント1ポイントが付与され合計2ポイント(還元率1%)が付与される。(2025年4月1日以降)
つまり、イオンで年間50万円利用するとそれだけで1%=5,000ポイント(通常2,500ポイント+ボーナスポイント2,500ポイント)が付与される。
例えば、エポスゴールドカードで年間100万円利用し、うちイオンで50万円利用すると、15,000ポイント+選べるポイントアップショップのボーナス2,500ポイントの合計17,500ポイントがもらえる。
つまり、実質1.75%の還元率となる。
ボーナスポイントデー
- 毎月10日:ポイント5倍(実質2.5%)
- 毎月20・30日:お客様感謝デーで5%割引
カードの使用方法を工夫することで、月数千円以上の節約が可能になります。
イオンゴールドカードの特典
イオンカードセレクトなどで一定額以上の利用・保有があると、年会費無料でゴールドカードへ自動昇格。空港ラウンジや保険サービスなども付帯され、優待の幅がさらに広がります。
この2つを組み合わせれば、驚くほど高い還元率を実現できます。
シミュレーション例(分割前100株保有+イオンカード利用)
- オーナーズカード:3%キャッシュバック
- イオンカードセレクト(オートチャージ+WAON支払い):1.5%ポイント還元
- 感謝デー:5%割引
→ 実質最大9.5%以上の還元が可能。
この組み合わせは日用品や食品の購入において、他のどのクレジットカードよりも強力です。特に家族単位で年間100万円近い買物をする家庭では、数万円以上のリターンも現実的です。
5. 注意点と賢い使い方
- 株主優待はキャッシュバックが半年ごとに振り込まれるため、即時還元ではない
- 還元対象外の商品(タバコ・切手・金券等)がある
- 感謝デーはWAON支払いなどが条件のため、現金や他社カード利用は注意
このような条件を理解した上で、計画的に買物や支払いを行うことで、最大のメリットを享受できます。
4. イオン株は買うべき?
100株(分割後)の還元率は1%なので、イオンカードセレクトの還元率1.5%やエポスゴールドカードの還元率1.75%(100万円利用の場合)よりも低いです。
また、株式は値下がりすることもあります。
繰り返しになりますが、個人的には、イオン株を購入するより、まずはクレジットカードの還元率を高めた方がいいと思います。
そのあとに、さらにイオン株を購入するか判断するといいと思います。