バニラエア9機目のA320を受領後 関空~台北に就航
現在、バニラエアは8機のエアバスA320を保有している。9機目となるA320を受領後、関空~台北路線に就航する予定。
就航予定は2016年4月27日。予約は2016年3月15日から、運賃は片道6,490円~。
時刻表(現地時間)
路線 | 出発 | 到着 |
関空⇒台北 | 2:35 | 4:30 |
台北⇒関空 | 21:50 | 1:35 |
すでに、9機目のA320は「JA09VA」で予約登録されており、受領はほぼ確実と思われる。
関空ではターミナル1を利用
関空にはLCC専用ターミナルT2がある。しかし、バニラエアはターミナル1を利用する。関空ターミナル1には、24時間営業のファーストフード店、コンビンもある。
また、KIXエアポートラウンジは30分310円だが、KIXカード(無料)に入会すると50%引きの割引料金で利用できる。
バニラ・エアとは?
2011年8月エアアジア・ジャパンとして設立、2013年12月バニラ・エアとして就航開始、資本金75億円(ANA100%出資)、従業員数520名、成田空港を拠点に国際線、国内線の航空事業を展開。
バニラ・エアの現在の就航路線
国内線 | 成田~札幌 |
成田~奄美大島 | |
成田~沖縄 | |
国際線 | 成田~台北 |
成田~高雄 | |
成田~香港 |
今後の展開、就航路線
路線、拠点を黒字化するには1日4往復以上は必要。また機材繰りも考えると成田~関空の就航が予想される。
単純往復路線よりも、3拠点をそれぞれ接続することで運航スケジュールを最適化しやすい。東京(2空港)~関西(3空港)の利用者は年間で800万人規模で世界的にも利用者が多く参入余地がある。
2016~2020 ANA 中期経営戦略より
2020年までに、近隣アジアリゾート地域へ就航、沖縄国際線開設予定。
LCCの4時間の法則
LCCは座席が狭い。通常シート間隔78cmのところをLCCは70cmになっている。そのため飛行時間は4時間程度とされている。成田空港拠点とし片道4時間で行ける海外は限られる。
関空を拠点とすれば、4時間でいける海外都市が増加し、より多くの国際線を飛ばせることができる。
成田空港の発着時間
成田空港の発着時間は午前6時~午後11時までとなっている。そのため、24時間空港の関空に就航することで、深夜時間帯も飛行機を飛ばせて売上を上げることができる。
関空の現在のLCCターミナル(T2)
現在関空のターミナルはT1とT2の二つがあって、T2はLCC専用で国内線と国際線が就航している。T2の駐機場は9機分(年間400万人対応)しかなく、LCCピーチアビエーションがすべての駐機場を利用している。
関空の建設中のLCCターミナル(T3)
関空の3つめのターミナル「T3」は現在建設中で、LCC専用ターミナルとなり、T2に隣接して建設されている。
T3のターミナルビルは2016年下期に供用開始予定だが、先行して駐機場が2016年3月31日に供用される予定。
バニラ・エアがT3の駐機場を使用する可能性もある。
LCCバニラ・エアは関空就航のための求人募集を2015年12月25日に開始
このため、バニラ・エアが2016年3月27日以降に関空に就航すると予想される。求人サイトには「2016年サマーダイヤより関西空港に就航します」と掲載されている。
関空でのバニラ・エアの求人情報
2016年サマーダイヤ(3 月27日~10月29日)より関西国際空港における業務担当者を募集。「英語および中国語のスキルを活かせる」と求人募集している。
就航予定路線
中国語のスキルある人を求人していることから、中国語圏の「台北、香港」への就航が有力。
現在、バニラ・エアは「台北、香港」に就航しているが、それ以外の別都市に新規に関空から就航するとは考えにくい。
現在の時刻表では、成田を深夜に出発、台北に深夜到着し、そのまま台北空港に6時間程度、夜間駐機している便がある。この夜間駐機の6時間で台北~関空を1往復することは時間的に可能である。