バックアップ方法(外付けHDD・NAS・クラウド)
写真のバックアップ方法としては「NAS」「外付けHDD(3.5インチ・2.5インチ)」「クラウド」がある。
写真のプロは「NAS」を勧めているが、24時間稼働させる必要のない人には「NAS」は必要ない。
また、ブルーレイは、HDDよりも長期保存に適しているが、データ量は最大100GBで1枚に1~2年分くらいしか保存できないのであまりお勧めではない。
結論から言うと、職業として写真撮影する人以外は「外付HDD2台に保存」するのがお勧めです。
但し、HDDは衝撃に弱く高さ1mくらいから落下させると故障することが多く、耐久性も3年~5年と言われる。したがって、HDDが故障する前(例えば3年~5年毎)に買い替えるのがいい。
バックアップ方法 | 内容 |
NAS | LAN経由で24時間365日稼働・知識が必要・高額 |
外付けHDD | 据置型(3.5インチ)電源が必要・衝撃に弱い |
ポータブル型(2.5インチ)電源が不要・衝撃に強いモデルもある | |
クラウド | 月額有料の場合が多い |
NASは24時間365日稼働するための冗長性はあるが、バックアップに向いていない。
例えば、RAID1(ミラーリング)は、2つのHDDに同じデータを書き込むので1つのHDDが故障しても、もう一つのHDDにデータは保存されていて、一見バックアップできているように思える。
しかし、NAS本体を落下させると2つのHDDが同時に故障することもあるし、NAS自体が故障してしまうとHDDからデータを取り出せないこともある。
さらに、最初はRAID1の設定ができても、3年後に故障したとき復旧操作のミスをして2つのHDDのデータをすべて消去してしまうこともある。
したがって、24時間365日稼働する必要がないならNASはお勧めしない。
それでも、NASを利用するのなら、さらに外付けHDDかクラウドにバックアップをとる必要がある。
そうなると「3台のHDD体制」または「2台のHDD+クラウド」となってかなり面倒なことになる。
また、NASはLAN経由で接続するのでUSB3.0よりも転送速度が遅くなる。データ量が1TB以上になってくると外付けHDD(USB3.0接続)よりも30分~1時間も遅くなることがある。
外付けHDDはその都度バックアップをとらないといけないので面倒だが、現時点では一番のお勧めです。
ただし、据置型(3.5インチ)は、高さ1mくらいから落下させただけで故障することがある。したがってもう一台のHDDにバックアップする必要がある。
つまり、最低でも2台のHDDが必要となるが、NASの場合は3台必要だし、NASよりもUSB3.0接続のHDDの方が転送速度は速い。
月額無料のクラウドサービスもあるが、データ容量が多くなると有料になるし、無料サービスは数年後にサービスをやめることも多ので個人的はお勧めはしない。
だが、スマホで撮影したり、一眼レフで撮影してスマホに転送し、クラウドにバックアップするのは非常に簡単で便利だと思う。
お勧めのバックアップ方法
従来のポータブルHDD(2.5インチ)の容量は1TBが主流で容量が少なく、バックアップ容量が足りなかった。
しかし、2021年現在で、4TBのポータブルHDD(2.5インチ)が13,000円くらいで購入できるので、メインのバックアップ用途に使えると思う。
比較的、衝撃に強いポータブルHDD(2.5インチ)を2台使ってデータを2重にバックアップするのがいいと思う。
2台購入すると26,000円くらいになるが、写真データを故障したHDDから復旧してもらうには20万円~30万円かかるので、重要なデータがあるなら2万円~3万円は必要な投資だと思う。
NAS用HDDは必要か?
HDDと言ってもPC用とNAS用があり、NAS用の方が1.5倍~2倍値段が高い。NAS用は24時間365日稼働を前提としているので熱耐久性が高い。
一般的ユーザーであればNAS用HDDを1台購入するよりも、PC用外付けHDDを2台買って2重バックアップして、故障する前に3年~5年毎に買い替える方が経済的でいいと思う。
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デジカメ・スマホの1枚当たりのデータ量は2MB~5MBで年間5,000枚撮影すると10GB~25GBとなる。
一般的な使い方なら余裕を見ても年間データ量は50GB~100GBなので、1TBの容量があれば10年分の写真を保存できる。
動画をたくさん撮影する人なら、10年分として4TB~10TBくらいデーダ容量が必要と思われる。