綺麗な海、のんびりできる雰囲気、沖縄ってやっぱりいい。
でも、残念なことに沖縄の店員さんの接客態度が悪い。
沖縄に20回以上行ったが、沖縄の店員さんの接客態度はやはり悪いと思う。
そこで、その原因を考えてみた。
沖縄本島の地元の人と「宮古島や石垣島の話」をしても、あまり反応がないことがあります。
これは、沖縄本島の人は同じ県内の「宮古島や石垣島」に行ったことがないためです。
したがって、東京や大阪などの本土に行ったことがある人はかなり少ないと予想され、本土の都会のサービスを実際に体験することがないと思われます。
つまり、沖縄の店員さんは「お客さんの立場」で本土の高いサービスを受けた経験が少ないのです。
そのため、彼らにとっては自分たちの接客態度が「普通」であり、「これが接客サービスの基準」と思い込んでいる可能性があります。
この感覚のズレが、結果的に「接客が悪い」と感じられる一因になっているのです。
沖縄の飲食店やサービス業では、正社員が少なく、派遣やアルバイトのスタッフが多いのが実態です。
このため、働く人たちは「職場が気に入らなければすぐに辞めて次の職場に移る」という傾向があります。
例えば、接客でお客さんに悪い態度を取って上司に注意されると、「こんな職場、もうやめよう」と短期間で辞めてしまうことが多いのです。
そして、また別の飲食店などで働き始めるのです。
こうした職場の流動性の高さが、接客の質を低下させ、「接客態度が悪い」と感じられることが増えてしまう背景の一つになっています。
沖縄は、経済的な貧富の格差が大きい地域です。多くの人が低賃金で働き、生活が苦しい一方で、本土(東京や大阪など)から来る富裕層や観光客は贅沢な旅行を楽しんでいます。
こうした違いから、「自分たちより恵まれた人たち」に対して嫉妬や複雑な感情を持つ人もいます。
この感情は、サービスを提供する店員の態度や接客にも影響し、「あまり良い態度に見えない」と感じられることがあるのです。
沖縄の人は親切で優しい人が多いですが、一方で暴走族も少なくありません。成人式で騒いだり、ミニバイクに二人乗りして走ったりすることもあります。
また、沖縄の高速道路の制限速度は時速80kmですが、走行車線をきちんと80kmで走っていると、沖縄ナンバーの軽自動車が煽ってくることがあります。
追い越し車線は空いているのに、沖縄のドライバーは走行車線から追い越し車線に車線変更するのを面倒に感じて、制限速度を守る観光客の車に嫌がらせをすることもあります。
こうした性格や行動の特徴が、沖縄の店員の中にも少なからずあるのかもしれません。
東京や大阪のテーマパークに行く沖縄人も多く、そういう経験から本土のサービスのレベルを知っている若い店員さんも増えてきた。
しかし、依然として、大半の沖縄の店員さんの接客は悪いままだ。
沖縄の店員の態度が悪いのは、思ったように物が売れないからだ。
なぜ、物が売れないのか?それは店員の知識がないからだ。
沖縄の某免税店での話
オメガ・コンステレーション(スイス製時計)のオーバーホール料金が3~5万円かかるので、新しく買うか、どうか考えていた。
年に4~5回、沖縄に行くので免税店にもよく行く。その免税店でダイヤなしのオメガ・コンステレーションが20万円で販売されていたが、次に行くと、その20万円のオメガが店頭からなくなっていた。
それで店員さんに「20万円くらいのオメガはないですか?」と聞くと、店員は「オメガで50万円以下の商品なんてありません」と言い放った。
その店で数か月前まで実際に20万円のオメガ・コンステレーションを販売していたのだが、そういう知識もなく、客に間違ったことを平気で言うのが沖縄の店員の特徴だ。
その店員は、ネットで販売価格を調べることもしていだろうし、家族がオメガを持っているような富裕層ではないのだろう。
20万~100万円の時計を持っている客は、かなりの時計の知識を持っている。その客に対して、間違ったことを言うようでは高級時計が売れないのは当然だ。
つまり、「店員の知識がない」⇒「売れない」⇒「接客態度が悪い」⇒「やめる」⇒「経験のない店員ばかりになる」⇒「店員の知識がない」⇒「売れない」⇒「接客態度が悪い」
この悪循環の中で、「接客態度が悪い」が常態化しているのだ。
沖縄の某アウトレットモールにも、10回以上行っている。数か月ぶりに某ブランド店に行くと店内をリニューアルしていたので、「店内を改装しましたね」と店員さんに言うと。
店員は「改装はしていません」と自信を持って「間違ったこと」を言った。
その店員は勤務して2~3ヵ月で、彼女は入店する前の店内のことは全く知らないのだ。
自分の店の2~3ヵ月ことも知らず、間違ったことを平気で客に言うのが沖縄の店員の特徴だ。
客は物を買っているようだが、実はストーリーを買うのだ。
例えば、店員さんから
「那覇と名護では土壌が違う。この野菜は名護の赤土で育った無農薬の物です」
というストーリーを聞くと、客は購買意欲がわく。
客にとって、「那覇と名護では土壌が違う」という新しい発見があるから、話に引き込まれるのだ。
そういう知識を沖縄の店員が持たない限り、物は売れないし、物が売れないから店員の態度もよくならない。
沖縄にも中国人店員が多いのだが、沖縄人よりも親切だし、商品知識がある。
日本語は少し不確かなところもあるが、沖縄人よりも販売スキルがある。
なによりも、中国人店員は客を不快にすることが少ない。
沖縄県全体のことを考えると、中国人店員を雇用した方が販売額は多くなるだろう。沖縄人店員の態度は中国人店員より悪い。
中国という国のイメージは悪いし、中国人観光客の態度も悪い。しかし、沖縄で一生懸命働く中国人は沖縄人よりも優秀で向上心がある人が多い。
沖縄は低所得というが、みんなが所得が低いというのではない。一部には富裕層もいる。
例えば、コンビニ商品の販売価格は沖縄と本土も同じだが、人件費は沖縄の方が安い。
したがって、沖縄の経営者は人件費が安い分、利益を上げることができる。
そうやって儲けたお金で沖縄の軍用地や不動産を購入する。そうすると、沖縄の不動産賃貸料は上昇し、沖縄の低所得者層はますます生活が苦しくなる。
沖縄の格差社会の原因は、沖縄の経営者が同じ沖縄人を低所得で雇用して、利益を上げている社会構造にある。
沖縄振興予算3,000億円も、沖縄の経営者だけしかメリットがない。むしろ、沖縄の格差社会にしている面もある。
沖縄の最低賃金を引き上げることが必要だし、沖縄振興予算3,000億円は公共事業ではなく、沖縄県民に直接給付すべきだ。