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三井住友銀行、沖縄進出か?本土金融機関も沖縄に注目

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報道によると三井住友銀行が沖縄県に支店開設の検討に入ったとされる

現在、沖縄には、メガバング(都市銀行)の「みずほ銀行」の支店があるが、三井住友銀行の支店はなかった。

 

沖縄の銀行、金融機関事情

沖縄の金融機関は、琉球銀行(預金1兆8000億円)、沖縄銀行(預金1兆7000億円)、海邦銀行(預金6000億円)、郵貯、JAなどがある。個人預金、住宅ローンについては地元金融機関の人気が高い。

しかし、ネットショッピングの決済やネットバンキングなどで本土の銀行間で決済する場合、手数料などの点で個人客が三井住友銀行を利用するメリットがあるかもしれない。

 

三井住友銀行、沖縄進出の目的

沖縄は訪日観光客増加、インフラ整備などが進み、本土企業も進出しているのでその動きに注目しているのだろう。さらに上海、ソウル、香港にも近いという地理的立地がある。

ANAは那覇空港を貨物ハブとしており、流通の分野ではすでに沖縄の国際的立地に注目した企業進出がある。

また2020年までに那覇空港第二滑走路が完成予定で、さらに沖縄経済や観光の活性化が期待できる。

貿易という物の流れがあると、資金面でも国際貿易決済という銀行機能の需要も期待できる。

具体的には沖縄企業が東南アジアに輸出する際、国際貿易決済をメガバンクが地元金融機関と連携してすることが考えられる。

可能性としては低いが、香港、シンガポールのような金融センターになることも考えられる。

 

鹿児島銀行も那覇支店開設

鹿児島銀行も那覇市銘苅に那覇支店を開設し、2015年9月28日より営業を開始した。

 

みずほ銀行支店が沖縄にある理由

みずほ銀行の前身は「第一勧業銀行」でその前は「日本勧業銀行」。この日本勧業銀行は明治29年(1896年)の「日本勧業銀行法」に基づき設立された政府系金融機関で主に「農業」分野の金融を担当した。

そのため全国にある農業系金融機関を合併しながら成長したので、沖縄にも支店がある。ちなみに日本興業銀行は主に「工業商業」分野を担当した。日本勧業銀行はその後、1950年に民間銀行に転換した。

 

那覇空港第二滑走路完成で沖縄経済、観光発展に寄与

那覇空港第二滑走路は2020年3月運用開始予定で、現在の滑走路の沖合い1,310mの海上に2,700m滑走路を建設中、予算は約2,000億円。

現在那覇空港の年間利用者は約1,750万人と国内有数の利用者数となっている。

観光客数は716万人(平成26年、2014年)で空港利用者数としては往復で計算し約1,400万人となる。残り316万人は出張などビジネス利用と思われる。

今後、那覇空港第二滑走路の運用開始により、観光客1,000万人、空港利用者数2,000万人も見えてきた。

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