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MRJの基本性能とライバル機種との比較

2018/07/18

MRJ(三菱リージョナルジェット、Mitsubishi Regional Jet)

MRJは、三菱重工業(7011)が64%、トヨタ自動車10%、三菱商事10%などが出資した三菱航空機(株)が開発製造する小型機で、2015年11月11日に初飛行に成功した。

MRJの就航予定は5度延期され、2018年現在、2020年半ばの初納入と予定している。

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MRJの基本性能と仕様

  • 座席数78座席(MRJ70)、座席数92座席(MRJ90)
  • 全長約33m~36m
  • 全高約10m
  • 全幅約30m
  • 巡航速度 約900km/h
  • 航続距離約3,000km

 

ローンチカスタマー

ローンチカスタマーとは航空機を最初に注文し、航空機開発製造をスタ―トさせる契機となる顧客のこと。MRJの場合はANAで2008年に購入を決定した。

 

現在の受注状況(2016/2)

航空会社 受注機数 確定 オプション  購入権
ANA 25 15 10
トランスステイツ(米国) 100 50 50
スカイウエスト(米国 200 100 100
イースタン航空(米国) 40 20 20
マンダレー航空(ミャンマー) 10 6 4
JAL 32 32
エアロリース(米国) 20 10 10
ロックトン(スエーデン・リース会社) 20 10 10
合計 447 243 180 24

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リージョナルジェットの世界市場

2012年時点で90座席程度の小型旅客機は全世界で約4,000機が運航している。今後20年間で5,000機の需要があり、そのうちの5割 2,500機の受注を目指す。

 

日本の就航予定空港

MRJは座席数90と小型機のため、羽田空港では機材が小さすぎる。現在のところ伊丹空港や中部空港への就航が有力で、伊丹空港ではMRJに対応するボーディングブリッジの設置予定。

 

MRJの開発費

MRJの開発費開発費1,800億円で、うち、政府支援額は500億円と言われる。

 

MRJの燃費

MRJは新型のギヤードターボファンエンジンを搭載し、従来型機より燃費を 20%削減した。

エンジン開発はプラット・アンド・ホイットニー社。リージョナルジェットは1日6000km飛行し、燃料コストは年間6億円かかる。

燃費が20%改善されると年間5億円となり、1機/年で1億円のコスト削減になる。MRJ200機で運航すると年間200億円のコスト削減効果がある。

 

MRJのカタログ価格

MRJのカタログ価格は4200万ドル(約50億円)

 

MRJのライバルのリージョナルジェット機

世界のリージョナルジェット機市場はボンバルディア(カナダ)とエンブライエル(ブラジル)の寡占状態にある。

MRJの最大の長所は燃費が20%改善したことだ。しかし、それはP&W製の新型エンジンを搭載したことによる。

 

  • エンブライエル(ブラジル)

エンブライエルも同じエンジンを搭載したE-2ファミリーを開発しており、2018年にも就航する予定で、MRJ並みの燃費と言われる。しかし、MRJの就航は2020年半ばで、MRJの優位さが薄れてきた。

エンブライエル E170(70座席)、E190(100座席)はすでに就航。E175-E2(88座席)、E190-E2(106座席)、E195-E2(132座席)は2018年から就航予定でMRJと同じP&W製低燃費ギヤード・ターボファン・エンジンを搭載予定。

 

  • ボンバルディア(カナダ)

ボンバルディア CRJ-900 NextGen(100座席)は従来型機より5.5%の燃費改善した。

 

  • 中国

中国商用飛機有限公司(中国)ARJ21(78~90座席)は、標準タイプで航続距離約2,200kmで2015年11月にも成都航空に引き渡し予定。約300機受注。

しかし欧米の型式証明を取得する予定はなく、中国国内と一部の発展途上国のみの運用となる。

 

  • ロシア

スホーイスホーイ・スーパージェット100(60~95座席)

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