ANA国内線のプレミアムクラスとは国内線の上級クラスで、機内でお弁当、フリードリンク、広いシート(シートピッチ約125cm)、出発空港でのANAラウンジ利用などのサービスが提供される。
当日アップグレード料金は+9,000円(税込み)だが、果たしてその価値はあるのか?
2018年4月1日以降のアップグレード料金は距離別に3,000円~15,000円となる。
詳しくは⇒こちら
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通常予約のプレミアムクラス運賃
羽田~札幌の場合、1ヶ月前予約でプレミアムクラス片道運賃は3万4000円で、これに対して普通席運賃は1万8000円で、差額は1万6000円となる。
しかし、搭乗当日にプレミアムクラスに空席があれば、差額9,000円でツアー客も普通座席からアップグレードできる。
つまり1ヶ月前予約のプレミアムクラス運賃と普通席運賃の差額は+1万6000円だが、当日アップグレードなら+9,000円でアップグレードできることになる。
当日アップグレードの人気の理由はここにある。
当日アップグレード料金の支払い方法
追加料金の9,000円はマイルやスカイコインでは支払いできない。
現金かクレジットカードでの支払いとなる。
追加料金は全路線一律で+9,000円となる。羽田~伊丹も+9,000円、羽田~沖縄も+9,000円なので距離の長い羽田~沖縄はよりお得感がある。
ちなみに、羽田~伊丹の場合、水平飛行時間が短くサービス時間は約20~25分程度しかない。
プレミアムクラスの座席
プレミアムクラスは普通席のシートピッチ約78cmのところ約125cmある。
座席の横幅も普通席が約45cmに対してプレミアムクラスは約50cmある。
シートバックをリクライニグすると、同時に座面が前方にでる。そのため、後ろへの倒れこみ幅は10~15cm程度と少なくなっている。
JAL場合、クラスJへの当日アップグレード料金は1,000円だが、ANAのプレミアムシートはクラスJよりも広いので2,000円と試算する。
お弁当は普通席でも1,800円で同じものが注文できる
プレミアムクラスで出されるお弁当はANA MY CHOICEで普通座席予約客でもWebサイトから1,800円で注文できる。(ANAカードの場合は1,620円)
高度1万mでは味覚が鈍くなるので、地上で食べるよりも味付けを濃くしないといけない。しかし、有名料亭監修のお弁当は、そういう調整がうまくできてない気がする。
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ANA空港ラウンジ料金はANA MY CHOICEで3,100円
プレミアムクラス搭乗客はANAの空港ラウンジが利用できる。
羽田空港のみだがANA MY CHOICEで3,100円で予約できる。フリードリンクサービスもある。
ちなみにプレミアムクラス搭乗客の同伴者1名は、無料でラウンジが利用できる。
ANAラウンジ
マイレージ約700マイル付与(羽田~札幌)
プレミアムクラスに当日アップグレードすると羽田~札幌で673マイル付与される(クレジット機能なしマイレージカード)。
1マイル=1.5円と計算すると約1,000円分のマイルが還元されることになる。※積算率125%の場合
路線 | クレジット機能なしマイレージカード | クレジット機能付きマイレージカード |
羽田~札幌 | 673マイル | 700マイル |
羽田~福岡 | 708マイル | 778マイル |
羽田~伊丹 | 350マイル | 385マイル |
羽田~沖縄 | 1,230マイル | 1,353マイル |
詳しいマイル計算
プレミアムクラスへ当日アップグレードすると、元の運賃+50%の積算率でマイルが付与される。
ただし、「特典航空券」と「いっしょにマイル割」の本人は、積算対象運賃ではないのでアップグレードしても0マイルで、マイルは全く貯まらない。
運賃種別 | マイル積算率(普通席) | アップグレード後の積算率 |
普通運賃 | 100% | 150% |
旅割 | 75% | 125% |
旅作(個人包括旅行割引) | 50% | 100% |
プレミアムクラスの価値は8,400円相当+マイル
機内お弁当 | 1,800円 |
機内フリードリンク | 1,500円 |
空港ラウンジ | 3,100円 |
広い座席 | 2,000円 |
マイル ( 673マイル × 1.5円 =約1,000円 ) | 1,000円 |
合計 | 9,400円 |
当ブログの試算では、羽田~札幌の場合 当日アップグレード費用9,000円の支払いで9,400円相当のサービスが受けられることになる。
したがって、当日アップグレード費用9,000円は十分価値があると言える。
プレミアムチェックインカウンターでもアップグレードできる
当日アップグレードは一般のカウンターでもできるが、プレミアムチェックインカウンターでもできる。どちらかと言うと、プレミアムチェックインカウンターの担当者の方が慣れているし、混雑しないのでいい。
預け荷物のない場合は、直接プレミアムチェックインカウンターに行って空席がなければ一般カウンターに行けばいい。
預け荷物がある場合は、プレミアムチェックインカウンターに行くと、先に荷物のX線セキュリティ検査を受ける必要がある。当日アップグレードと言えば、プレミアムクラスのチケットがなくても通過できた。
この当日アップグレードは空港の営業開始時間、午前6時くらいから先着順で受付してくれるので、早めに行った方がいい。
ラウンジの受付
有人カウンターでアップグレードした後、保安検査を受け、ANAラウンジに行く。
受付はプレミアムクラスのチケットを受付カウンターの上にある読取機に読み取らせる。もちろん、有人受付なので、チケットを差し出してもいい。
機内で
機内へは優先搭乗で先に搭乗することができる。座席に座ると、CAさんが挨拶に来る。ジャケットを預かってくれる。
着陸の10分前くらいにCAさんが預かったジャケットを持って来てくれる。
預け荷物は先に出て来る
プレミアムクラス客の預け荷物は「プライオリティタグ」がつけられ、到着空港のバゲッジクレームで先に出て来る。
プレミアムクラス スパークリングワイン
国際線や国内線プレミアムクラスのワインは「ANAワインセレクション」と言ってCAさんなどが毎年選んでいる。したがって毎年、シーズンによって銘柄は変更になる。
機内でよく飲まれるのが「スパークリングワイン」で、銘柄はコンデ・デ・カラル・ブリュットCAVA(スペイン産)。ハーフボトルでサービスされる。
関連リンク
プレミアムクラスに安く乗る方法