CAさんが実践している処世術
3月ころから新入社員の研修が始まる会社もある。
いろいろ不安もあるだろう、そこで、CAさんが実践している処世術を紹介する。
先に挨拶すると、会話の主導権が取れる
航空業界、特にCAさんの間では常識になっていることが、「先に挨拶すると、会話の主導権が取れる」ということだ。
先に挨拶した方が劣勢になると思うかもしれない。しかし、CAの研修では、「先に挨拶すると、会話の主導権が取れる」と教えている。
本当かどうかはわからないが、「先に挨拶すると、会話の主導権が取れる」と思って先に挨拶すればよい。
上司との会話
CAさんは、機長と連絡するときは、必ず「メモ」を取って、重要なことは「復唱」する。
新入社員の人も上司の指示を受ける場合は真似できる。
「すみません」より「ありがとう」
人は他人から感謝されると幸福を感じる。例えば、CAさんはドリンクをサーブした時、お客様から「ありがとう」と言われると嬉しいらしい。
仕事で同僚に何かをやってもらったときは、「すみません」と恐縮するより、「ありがとう」と感謝を表した方が相手は嬉しい。
お客様や社内の他部署の要望に答えられないときの対応
商品が品切れになっているとき、お客様に「申訳ございません、在庫がございません」ということが多い。しかし、それではお客様は在庫切れについて不満に思うだけだ。
では、どのように対応したらいいのか?
CAさんが機内で実践していることを紹介する。
飛行機の機内食で「ビーフ」と「チキン」を選択できる場合に「ビーフ」が品切れしているときのことを考える。
- CAさんは、まず、お客様が「ビーフ」を選択したことに「共感」する。
- 「ビーフ」が品切れであることを説明する。
- 最後に、別のチョイス「チキン」のメリットを具体的に説明する。
機内での会話で具体的に説明すると
- 「ビーフ」の盛り付けが美味しそうですね。と共感する。
- 「ビーフ」が品切れであることを説明する。
- 「チキン」の料理方法や産地を具体的に説明して、「チキン」をチョイスすることを納得してもらう。
これを職場で応用すると、他部署の要望に答えられないときは
- 相手の「要望」に共感する。
- 自分の部署の事情を説明し、相手の「要望」こと得られないことを説明する。
- 最後に、別の選択肢を具体的に提案する。
ところで「働く目的」はなんだろうか?
多くの人は3つくらいの目的がある。
- お金を稼ぐ
- 自分のキャリアアップ・スキルアップ
- 社会貢献
このうち、一番幸福度が高いのは、3.の「社会的貢献」と言われる。
社会のために働くとは、人から「ありがとう」と感謝される仕事をすること、社会から評価を得ることだと思う。
働いてお金を得ることでも、一定の幸福感を感じられる。しかし、現代の仕事は細分化され、車を作るとしても、ねじを締めるだけの仕事もある。そのねじを締めることに幸福感は感じにくい。
そこで、社会貢献することで、仕事に充実感が得られると思う人が増えてきた。
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