任天堂は、2017年3月に販売開始する新型ゲーム機「任天堂Switch」の動画を公開した。
特徴・性能
「任天堂NX」は開発コードネームで、正式名称は「任天堂Switch」となった。
その特徴は、据置型ゲーム機として家庭のTVとHDMI接続できると同時に、携帯用ゲーム機のように、液晶ディスプレイを持ち、外出時に持ち出して単体で利用できることだ。また、コントローラー(Jyo-Con)は本体から脱着可能となっている。
動画を見る限りでは、「任天堂Switch」の両端にコントローラー(Jyo-Con)があり、分離すれば、コントローラー(Jyo-Con)2台で2人同時プレイできるようだ。
2台の「任天堂Switch」があれば、4人同時ブレイも可能かもしれない。
液晶サイズは、動画を見た限り5インチスマホよりも大きく、7インチタブレットよりも小さいと思われる。したがって液晶サイズは6インチ程度と予想される。
CPUはNVIDIA製のモバイルプロセッサ Tegra X1を搭載すると予想される。このCPUの性能はPS3とPS4の中間くらいと見られる。しかし、ゲーム専用機としてカスタマイズされており、PS4の肉薄できる可能性もある。
NVIDIAは、Tegra X1の後継機として「Parker」を2016年8月に発表しているが、カスタマイズに時間がかかり2017年3月発売予定の任天堂Switchには搭載されないと予想される。
ただし、任天堂Switchの改良版として1~2年後に搭載される可能性はある。
販売価格予想
NVIDIA社は、タブレットゲーム機「SHIELDタブレットK1」とTegra X1 プロセッサ搭載のコンソールゲーム機(PS4のようなタイプ)「NVIDIA SHIELD 」を発売している。
「任天堂Switch」は、Tegra X1 プロセッサ搭載するので、価格的には「SHIELD」が参考になる。
製造コストは200ドル~300ドル(2万円~3万円)程度と予想される。ゲーム機ビジネスでは、ハードの値段を下げて赤字で販売し、ゲームソフト販売で黒字化することもある。
したがって販売価格は任天堂次第というところもあるが、400ドル以上(4万円以上)では普及しないと思われる。PS4の299ドル(29,800円)を意識した価格設定になると思われる。
当ブログでは、本体とTVドックが別売りになると予想し以下の価格を予想している。
予想価格(米国) | 予想価格(日本) | |
本体 | 200ドル~300ドル | 20,000円~30,000円 |
TVドック | 50ドル~100ドル | 5,000円~10,000円 |
ネット情報では、399.99カナダドル(日本円2万6000円、US$245)という情報もある。
普及するか?
据置型としてはソニーのPS4よりも性能は落ちると予想される。携帯ゲーム機としては、画面サイズが6インチ程度と予想され、携帯性で5インチスマホよりも劣る。
また、アメリカのゲーム市場は例年12月のクリスマスシーズンに最も販売数が増加する。その時期に市場投入できないことから、販売的にはやや苦戦が予想される。
販売価格が300ドル(3万円)であれば、スマホの価格帯と競合する。200ドル(2万円)まで値下げすれば、販売数は伸びるだろうが、ハード機としては赤字販売になる可能性もある。
任天堂次第だが、本体価格を200ドル~250ドル(2万円~2万5000円)近辺まで下げて普及を優先すると思われる。