楽天モバイルは2022年7月から0円プランを廃止し、最低料金を月額1,078円に引き上げた。
これにより、2022年4月の加入者数は500万人は、2022年6月末現在で22万人減少し、477万人となった。
そこで、2022年4月~6月の決算を分析します。
楽天2022年4月~6月決算
セグメント | 売上高 | 収益 |
楽天市場など | 2600億円 | 215億円 |
カード事業など金融 | 1627億円 | 265億円 |
携帯事業 | 846億円 | -1243億円 |
その他 | -508億円 | -28億円 |
合計 | 4565億円 |
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2022年4月~6月の4半期決算では、約800億円~850億円の赤字となっている。
年間に換算すると約3200億円~3400億円という巨額赤字になる。
しかし、携帯事業以外は順調なので、携帯事業の赤字幅が縮小すれば、楽天全体の業績も回復する可能性がある。
既存ユーザーは2022年8月まで無料
楽天モバイルの既存利用者の場合、2022年7月~8月は1GBまで無料、2022年9月~10月は1GBまで1,078円相当の楽天ポイントが付与され実質無料となる。
したがって、2022年8月以降に解約者が急増する可能性がある。
楽天ポイント増量
楽天モバイル契約者が楽天市場で買い物すると通常+1倍(%)のSPUポイントが付与されるが、キャンペーンで、ダイヤモンド会員は+2%、ダイヤモンド会員以外は+1%が特別に付与される。
したがって、楽天カードなどの付与分も合計すれば、月額2万円~3万円を楽天市場で買物すれば1000ポイント以上が付与されるので、楽天モバイルの利用料1,078円は実質無料となる。
1200万人が目標
東京都の楽天モバイル加入率は9.4%なので、全国で加入者が9.4%になれば、合計の加入者は1200万人になると楽天では予想している。