10年~20年前の冷蔵庫を最新型に買い替えると電気代が安くなると言われる。
しかし、それはカタログ値から計算した場合が多い。
果たして実際の電気代はどうなのか?
冷蔵庫を買い替える前と買い替えた後のスマートメーターの実測値を公開。
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1995年製 三菱製冷蔵庫(約380L)の電気代
計測日 | 2014年10月 |
機種名 | 1995年製 三菱電機(約380L) |
1日の電気消費量 | 2.3KW(64円) |
1ヶ月の電気消費量 | 69KW(1,932円) |
2014年製 パナソニック冷蔵庫(約400L)の電気代
計測日 | 2015年10月 |
機種名 | 2014年製 パナソニック(約400L) |
1日の電気消費量 | 1.1KW(31円) |
1ヶ月の電気消費量 | 33KW(924円) |
結論として
月間1,000円の節約、年間12,000円の節約になる
- 1995年製冷蔵庫の電気代は月間約1,900円
- 2015年製冷蔵庫の電気代は月間約900円
という結果になった。
節約効果
- 1ヵ月で1,000円の節約
- 1年間で12,000円の節約
- 10年間で12万円の節約
ただし、この数字は旅行中で数日間 冷蔵庫を1度も開閉しない場合のもので、通常使用の場合とは電気代が異なることもある。
どの容量の冷蔵庫が電気代が安いか?
冷蔵庫の容量300Lと400Lのどちらが電気代が安いか?実は400Lの冷蔵庫の方が電気代が安い。
400Lの冷蔵庫は省エネ機能が搭載されており、容量は大きいが電気代は安くなる。
これは、省エネ機能を搭載するにはある程度のスペースが必要で300Lクラスの冷蔵庫ではスペース的に難しいためと思われる。
また、400Lクラスの冷蔵庫は横幅60cmでマンションサイズと言われ、「売れ筋」なのでメーカーも省エネ機能を搭載し商品力を高めている。
メーカーシェア
冷蔵庫の3強は
- 日立
- 三菱
- パナソニック
それに続くのが
- シャープ
- 東芝
2015年時点で、パナソニックと日立は日本国内で冷蔵庫を製造している。しかし、中級以上、400L以上の機種に限られる。
値段的には日本製の方が2~3万円高いことが多いが、冷蔵庫は10~20年使用するので、日本製を選択してもいいかもしれない。
最新の冷蔵庫は完全停止する?
スマートメーター(電気量計)は1時間ごとの電力使用量が記録されので、冷蔵庫の1時間ごとの電力消費も計測できる。
その結果、
- 1995年製冷蔵庫は、1時間ずっと運転している。
- 2014年製冷蔵庫は、1時間運転すると、その後2~3時間、運転を完全に停止して電気消費量は0kwhとなる。
最新の冷蔵庫は、断熱効果が高く、一回冷却するとその後2~3時間は庫内温度が上昇しないためコンプレッサー(モーター)が停止しているからだと思われる。
断熱材も進化している
- ~2010年ころまでは、断熱材は発泡樹脂(連通ウレタン)
- 2010年以降は、グラスウールが断熱材として使用されている
まとめ&補足
完全に留守にして1日に1回も開閉しない状態での実測値。そういう状態での電気代は、最新型なら月間約1,000円安くなる。年間では約1万2000円安くなる。
日常生活をする場合は、1日何度も冷蔵庫を開閉するが、最新型の冷蔵庫は断熱材の品質が効率化している分、より節約額は大きくなると予想される。
2016年4月から家庭用電力の自由化
2016年4月から家庭用電力の小売りが自由化される。例えば、スマホと電力をセット割にすると安くなったりする。
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