三井住友信託銀行がシティーカードジャパンを買収
2015年3月、三井住友信託銀行は日本で「ダイナースクラブカード」「シティーバンクカード」を展開するシティカードジャパンを400億円で買収と発表。2015年末までに全株式を取得する予定。
「シティバンクカードジャパン株式会社」という社名は、2015年12月14日に「三井住友トラストクラブ株式会社」に変更になる。
新カードデザインと名称
- 「シティ プラチナカード」→「SuMi TRUST CLUB プラチナカード」
- 「シティ ゴールドカード」→「SuMi TRUST CLUB ゴールドカード」
- 「シティ エリートカード」→「SuMi TRUST CLUB エリートカード」
となる。
カード番号は変更なし、現カードは有効期限までそのまま使用でき、次回更新時に、新デザインのカードになる。
シティーカードジャパンとは?
「ダイナースクラブカード」「シティーバンクカード」の2ブランドのカード事業を日本において展開、会員数は74万人で富裕層が多い。
独自路線を歩む三井住友トラストグループ
三井住友銀行は3メガバンクの一角であるが、三井住友トラストグループは合流せず独自路線を貫いている。シティカードの買収もその独自路線のひとつ。
買収金額400億円、獲得費用は1会員5万4000円
74万人の会員数なのでクレジット会員一人当たりの獲得費用は5万4000円となる。一般のクレジットカード会員の獲得費用は2万5000円と言われるので、一般会員の2倍だ。
会長は元アクサ生命保険会長の西浦裕二氏
外資系企業トップ経験者を会長に起用することから、独自色を出しつつ、三井住友トラストグループとのシナジー効果を出す方針と思われる。
ブランドの今後は?
「ダイナースカード」については、ポイントサイトで4万~5万ポイントで会員を募集している。このことから今後も積極的な営業方針が予想される。
「ダイナースカード」と「シティーカード」の合計で74万人という会員数はクレジットカードブランドとしては少ない方だ。三井住友トラストカード(20万人)とのシナジー効果が期待される。